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2021

12/19

【高校サッカー注目・岡山】縦に早いポゼッションサッカー 岡山学芸館 悲願の4強へ 

第100回全国高校サッカー選手権は12月28日に開幕します。2年ぶり4回目の全国出場、岡山代表の岡山学芸館は29日に羽黒(山形)と激突。岡山学芸館のチームの特徴と注目選手をご紹介します。

■縦に早いポゼッションサッカー

岡山学芸館は県予選で4試合無失点。県決勝では0対0からのPK戦を制して、県内最多優勝を誇る作陽を下し、2年ぶり4回目の全国への切符を手にしました。スタイルは「縦に早いポゼッションサッカー」。ボールを支配しながら、シュートまで行ける場面ではシンプルな仕掛けでゴールを目指します。一方、打開が難しい場面ではボールをつないで相手を揺さぶりサイドで数的優位を作るなど、多彩な攻撃が武器です。

また、攻守の切り替えの早さも特徴のひとつ。ボールを取られてから5カウントの間で取り返しに行く、切り替えの「5秒の質」にこだわって練習を続けてきました。

■次なる目標は全国4強、そして“国立”へ

今年8月に行われたインターハイでは、準々決勝で星稜(石川)に1対2で敗れはしたものの、チームの長年の目標であった「全国ベスト8」を達成しました。就任14年目の高原良明監督は「大きな自信になったと同時に、敗戦後に泣き崩れる選手たちの姿を見て、この結果に満足しておらず、まだ伸びると感じた」と話します。チームの次なる目標は「全国選手権ベスト4」。新国立競技場で行われる準決勝・決勝の舞台を夢見て、厳しい練習を重ねています。

高校2年生の時に東海大学付属第五(福岡・現東海大福岡)で全国選手権メンバーにも入った高原監督は「選手権は人生のすべて。選手としても指導者としても選手権を味わえるのは本当に幸せ。この大会があるからこそ、今も毎日グラウンドに立っている」と大会への思いを語ります。

■思い出より結果 主将の想い

高原監督が「大一番で仕事ができる選手。すべてにおいて全力で取り組み、周りの選手からの信頼が厚い」と評するのが主将の山岡亮太選手(3年)。今年のインターハイでは優秀選手に選ばれるなど高い技術があり、個で打開できるゲームメーカーです。

しかし、県予選直前に左足首のじん帯を断裂。準々決勝まではベンチに入れず、応援メンバーとしてチームを支えました。準決勝の関西戦では出場機会はありませんでしたが、決勝では延長戦を含めた100分間フル出場。痛みに堪えながら攻守で躍動しました。

しかし、本人は決勝を振り返って「不甲斐ないプレーで納得がいっていない」と話します。「高校生活最後の選手権は、思い出より結果にこだわってプレーしたい。全国では自分がチームを勝たせる働きをしたい」と意気込みを語っています。

※写真は高原良明監督(左)と山岡亮太選手(右)

(取材・文:高校サッカー選手権民放43社/西日本放送)
 

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