NEWS

ニュース/各地区代表情報

2021

12/21

【高校サッカー注目・兵庫】滝川第二『怯まず 驕らず 溌剌と』 監督として初めて挑む全国の舞台

第100回全国高校サッカー選手権は12月28日に開幕します。兵庫代表・滝川第二高校は31日の大みそかに、仙台育英(宮城)と対戦。滝川第二のチームの特長と注目選手を紹介します。

■『怯(ひる)まず 驕(おご)らず 溌剌(はつらつ)と』

元監督の黒田和生さんが創部時に掲げたチームのモットー。あれから38年。現在も脈々と受け継がれている大切な言葉です。

亀谷誠監督は一期生として滝川第二が初めて選手権に出場したときのフォワードで、今回は監督として全国の舞台に立ちます。「溌剌と、という部分を選手には特に求めています。情熱を持って美しく、ピッチの中で力を出し切ってほしい」と亀谷監督。

鹿島アントラーズでは下部組織での指導やスカウトなどを14年間務め、そのあと中国でも育成年代での指導を経て、母校の監督に就任して2年目。監督として初めての全国選手権については「未知のモノに踏み入れる楽しみがある。選手権に出ることで色々な人に会えることはありがたいし、OBがチームを支えてくれているということを選手たちも改めて感じられる」と卒業生への感謝の思いを口にします。「滝川第二に入学してきたときよりも、もっとサッカーを好きになって巣立ってほしい」と話す眼差しは柔らかい。

そんな亀谷監督が全幅の信頼を寄せるのがキャプテンで背番号10の藤田仁朗選手(3年生)です。県大会では3回戦から決勝戦までの4試合連続でゴールを決め、チームを4年ぶりの全国の舞台へ導きました。「観ている人たちが楽しくなるサッカーをしたい。全国という大舞台ではあるが不安よりも楽しみのほうが大きい」と冷静に語ります。

亀谷監督は「非の打ちどころがないキャプテン。人間的にもみんなから慕われているし、こちらの要求をすぐに理解して他の選手に語ることができる。」また「彼のもとにボールが来ると次の局面が劇的に変わるんです。彼は魔法の杖でも持っているんじゃないかと思うことがありますよ」とプレーヤーとしても藤田への賛辞を惜しみません。

4大会ぶり21回目の全国選手権を戦う滝川第二。『怯まず 驕らず 溌剌と』ピッチを駆け回り、89回大会以来の全国制覇を目指します。

※写真は左:キャプテン・藤田仁朗選手 右:亀谷誠監督

(取材・文:高校サッカー選手権民放43社/サンテレビ)
 

この記事を
シェアする
ニュース一覧にもどる