NEWS

ニュース/各地区代表情報

2022

1/8

【高校サッカー戦記・群馬】前橋育英8強 全国で魅せた自分たちのサッカー

第100回全国高校サッカー選手権。群馬県代表の前橋育英は、準々決勝で熊本県代表・大津に0-1で敗れ、全国制覇した96回大会以来となるベスト4入りを逃しました。今大会を振り返り、未来を展望します。

■「連動するサッカー」1・2回戦は大量得点

「人とボールが連動するサッカーをやりたい」と大会前に話していた山田耕介監督。連動したパスワークで攻撃を組み立て、サイド攻撃・縦パス・逆サイドへの展開で一気にゴールを狙う…、これが今大会の前橋育英の持ち味でした。1・2回戦では、その実力を見せつけました。1回戦は滋賀県代表・草津東を相手に、守屋練太郎選手(3年)のハットトリックの活躍もあり4-0。2回戦の三重県代表・三重との一戦は、5人の選手が得点を挙げ6-0と快勝しました。

■「選手層の厚さ」3回戦は途中出場の高足が2ゴール

順調に勝ち進み、迎えた茨城県代表・鹿島学園との3回戦では、前半終了間際に守屋選手が負傷退場するアクシデントが発生します。ここで急遽投入されたのが高足善選手(2年)。そして、高足選手が後半に2ゴールを決めて、2対1で勝利しました。この2点を右足のクロスで演出したのが、大竹駿選手(3年)。県大会では主にサブメンバーでしたが、全国大会ではコンディション調整などで出場できない選手に代わり、右サイドバックやボランチで出場し、しっかりと活躍を見せました。

18歳以下日本代表候補でJ2長崎内定の笠柳翼選手(3年)や、2年生ボランチの徳永涼選手・根津元輝選手が注目される中、「選手層の厚さ」も今大会の前橋育英の強さ。3回戦は、その強みが発揮された一戦でした。3回戦終了後、高足選手は「誰が出ても結果を残せるし、交代選手によってチーム全体がどんどん良くなっていく」と、大竹選手は「チーム全員で絶対に諦めない努力を続けてきたからこそ、最後の大事な試合で結果を残せる」と、チームの強さを語っています。

■遠かった1点 準々決勝で惜敗

国立競技場まであと1勝となった準々決勝は、熊本県代表・大津との一戦でした。大津は、高校生年代最高峰のリーグ・プレミアリーグに所属する実力校。それでも前橋育英は、ボールを全員で保持しパスとドリブルを織り交ぜて戦います。しかし、前半11分にカウンター攻撃で1点を奪われると、その後は大津の組織的な守備に阻まれます。シュート本数は、大津の4本に対して前橋育英は9本。最後まで攻め続けましたが1点が遠く、0-1で惜しくも敗れました。

試合後、山田監督は「春先から比べてよく成長した」と選手たちを称えました。また、チームをまとめ続けた桑子流空キャプテン(3年)は「この悔しさをバネに来年こそは全国優勝してほしい」と後輩たちに想いを託しました。

前橋育英は今大会、「連動するサッカー」「選手層の厚さ」など自分たちの強みを全国の舞台で発揮し、見る人を魅了してくれました。これからは、出場機会のあった4人の2年生選手を中心にもう一度チームを作り上げることになります。一方で県内では、前橋育英と同じく来年度プレミアリーグを戦う桐生第一をはじめ、前回大会出場の前橋商業、プリンスリーグに昇格した健大高崎など、実力校が待ち受けます。101回大会は、どのチームが群馬県代表の座に就くのか、今から楽しみです。

(取材・文:高校サッカー選手権民放43社/群馬テレビ)
 

この記事を
シェアする
ニュース一覧にもどる