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2022

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【高校サッカー戦記・京都】東山高校 昨夏の悔しさから成長を遂げた冬 リベンジを誓った一戦

第100回全国高校サッカー選手権。京都代表・東山は準々決勝で青森代表・青森山田と対戦し、1-2で敗れました。試合を振り返ります。

    ◇

3年ぶり4回目の出場となった東山は初戦で市立長野を2-0で破り、チームとして選手権初勝利を挙げました。その勢いのまま、3回戦の長崎総科大附との試合では3-0で快勝。昨夏のインターハイに続く全国ベスト8に進出しました。

迎えた青森山田との準々決勝。インターハイで2-5と大敗を喫した相手でした。リベンジを誓う東山はシステムをこれまでの4-4-2から5-3-2に変更し、堅守速攻でゴールへ迫ります。すると前半16分、左サイドのDF仲里勇真選手(2年)のクロスにDF夘田大揮選手(3年)が頭で合わせ、東山が先制。「プラン通りだった」(木下慶主将)と東山ペースでゲームが進みます。しかし、前半終了間際にPKを与え同点とされ、後半13分には相手のロングスローから逆転を許し1-2で惜敗しました。

試合後、東山の福重良一監督は「チームとして格段に夏からギアが上がり、成長してくれた。目標を達成できなかったのは監督の責任」と選手たちを称えました。木下主将は「失点した後に受け身に回っていた。1年間、日本一を掲げてやってきたのですごく悔しい」と試合を振り返りました。

今大会、東山は技術の高い2年生が多く、試合には6人がスタメン出場。3年生は2年生が伸び伸びとプレーできるように声掛けするなど、ピッチ内外で支えてきました。試合後の姿は対照的で、2年生は大粒の涙を流し、木下主将やFW藤枝康佑選手ら3年生に涙はありませんでした。木下主将は「初勝利という結果を残せたのはうれしいが、ベスト8を超えられないという新たな課題が見つかった」と冷静に受け止め、「1、2年生には点差以上の差があるということを実感してもらい来年以降につなげてほしい」と思いを託しました。果たせなかったチームの夢は101回大会へ。悔しさを知る2年生が中心となり、東山の次なる挑戦が始まります。

(取材・文:高校サッカー選手権民放43社/KBS京都)
 

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