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2021

12/31

【高校サッカー戦記・石川】星稜、2度追いつくも・・・高川学園の前に散る

第100回全国高校サッカー選手権。石川県代表・星稜高校は1回戦で山口県代表・高川学園と対戦し、2-4で敗れました。試合を振り返り選手の未来を展望します。

    ◇

試合は前半8分、高川学園が先制。コーナーキックのチャンスで高川学園の選手5人が手を繋ぎクルクルと回転する驚きのトリックプレーから林晴己選手(3年)が頭で決めます。対する星稜は前半38分に河合伸吾選手(3年)がゴール前のこぼれ球を叩き込み1-1の同点で後半へ。

後半10分には高川学園の中山桂吾選手(3年)のPKで勝ち越されますが、後半33分に途中出場の山下陸選手(2年)の豪快なボレーで再び同点に追いつく意地を見せます。しかし後半終了間際に立て続けに失点。試合終了のホイッスルが響くと星稜の選手たちはピッチに倒れ込み涙を流しました。

試合後、星稜の河合伸幸監督は「高川学園のフィジカルに前半は圧倒されて思うようなサッカーが出来なかった。全国大会で1勝するのは大変な事ですが、私生活含めて3年生が引っ張ってくれたので、その姿を見た次のチームで来年この場所に戻って来たい」と語りました。キャプテンの中村実月選手(3年)は「今までで一番苦しい試合でした。高川学園さんは個のレベルも、チームとしても強かったです」と振り返りました。

夏のインターハイ全国ベスト4の自信を胸に今大会に挑んだ星稜高校。大会直前に気合を入れるため、キーパーの山内友登選手(3年)、センターバックでコンビを組む井上陽向大選手(3年)と共に、頭を丸刈りにして臨んだ中村実月選手は「自分自身サッカーを楽しめなかったり伸び悩んで苦しい時期があったんですけど、サッカーは本来楽しいものなので後輩たちにはサッカーを楽しんでほしい」とエールを送りました。

また、将来については「人というのは悔しい事を忘れてしまいがちですけど、そうではなくこの経験を心の中に置きながら大学で努力して、その先にあるプロサッカー選手の目標を叶えたいです。星稜での3年間は本当に楽しかったし、自分をキャプテンとして認めてくれたチーム、スタッフには感謝しています。ありがとうございました」と支えてくれた仲間への思いを語りました。

高校サッカーに打ち込み、高校生活3年間で大きく成長する選手たち。どんなに辛い経験も次への糧となると信じ、星稜高校の日本一への挑戦はすでに始まっています。明日へ、未来へ!!!

※写真は左から山内友登選手・中村実月選手・井上陽向大選手

(取材・文:高校サッカー選手権民放43社/テレビ金沢)
 

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