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2022

12/19

【高校サッカー展望・島根】立正大淞南・3大会ぶりに黄色い閃光が全国へ

第101回全国高校サッカー選手権大会が12月28日に開幕。島根県代表の立正大淞南は29日の1回戦で日本文理(新潟県)と対戦します。11月5日に行われた島根県大会決勝を振り返り、全国での戦いを展望します。

◇ ◇ ◇

島根県大会の決勝は、3大会ぶ19回目の出場を目指す「立正大淞南」(準決勝まで3試合17得点2失点)と初の3連覇・12回目の出場を目指す「大社」(3試合11得点無失点)の一戦となりました。

決勝は6年連続の対戦カードで、縦に速い電光石火の攻撃が得意な「立正大淞南」と繋いで崩すパスサッカーを得意とする「大社」の戦い。試合前から強い雨が降り、ピッチコンディションが悪い中行われたこの決勝戦。試合は開始直後に動きます。

大社のキックオフ後、ボールを奪った立正大淞南が一気にゴール前に迫り、最後は16番・進海翔選手(3年)が左足を振り抜きいきなり先制。大社がリズムを作る前に電光石火の攻撃で大きな先制点を奪います。

先制点を奪われた大社は得意のパスサッカーでツートップの10番・和田拓弥選手(3年生)と11番岩田凌汰選手(2年生)を中心にゴールに迫りますが、得点を奪うことはできません。

そして前半14分。セットプレーから得点が動きます。コーナーキックのチャンスを得た立正大淞南は、キッカー19番・イゴル ヤン選手(3年生)の正確なボールに3番・西口大稀選手(2年生)が頭で合わせ2点目。得意のセットプレーから追加点を奪った立正大淞南が、3大会ぶりの全国に向けて素晴らしい立ち上がりを見せます。

その後両チームともにゴール前に迫り惜しいシーンを作りますが、得点は動かず後半へ。後半の立ち上がり。2点を追う大社が立正大淞南のゴールへ迫りますが、DFリーダー5番・坂井悠飛選手(3年生)を中心とした守備陣が堅い守りでゴールを割らせません。

すると後半31分。セットプレーを得た立正大淞南は、空中戦で圧倒的なの強さを誇る5番・坂井悠飛選手(3年生)がヘディングで合わせ大きな3点目を奪います。大社の反撃を許さなかった立正大淞南が、3大会ぶり19回目の優勝を果たし、見事全国への切符を手にしました。

試合後、立正大淞南・南健司監督は「小学校・中学校とお世話になった先生方に全国大会出場という形で恩返しできたのがよかった。トーナメント特有の初戦突破というのと、全国優勝というのを2つ掲げて頑張っていきたい」と語りました。

また、キャプテンの10番・肥塚秀斗選手(3年生)は「本当に厳しい時間帯が長く続いたが、メンバーに入れなかった仲間が最高の応援をしてくれたから勝てた。またチーム一丸となって全国大会に向けてやっていきたい」と全国への意気込みを語りました。

前回の全国大会出場は、富山第一にPK戦で敗れた3大会前の98回大会。今大会初戦の相手は、96回大会の初戦で敗れた日本文理です。そのときの雪辱を果たし、そして89回大会に記録したベスト4の壁を突破し、初の全国優勝を目指します。

(取材・文:高校サッカー選手権民法43社/日本海テレビ)

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