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2022

12/8

【高校サッカー展望・福岡】前回大会の雪辱を胸に 悲願の全国大会初出場を決めた飯塚

第101回全国高校サッカー選手権は12月28日に開幕します。初の福岡代表となった・飯塚高校。11月12日に行われた福岡決勝を振り返り、全国での戦いを展望します。

◇ ◇ ◇

福岡決勝は、全国大会初出場を目指す飯塚と、3大会連続・23回目の全国大会出場を目指す東福岡の一戦となりました。

鍛え上げられたハードワークが特徴、4-4-2の飯塚と、伝統のサイド攻撃からリズムを作る4-5-1の東福岡、前回大会と同じ決勝の対戦カード。

まず試合の主導権を握ったのは東福岡、前半21分。左サイドバックの13番・秋一星選手(2年)が空いたスペースへ駆け上がりボールを受けると、少ないタッチでクロス。15番・保科鉄選手(2年)が頭で落としたボールを、4番・吉田大晃選手(3年)がシュート。惜しくもゴール右に外れますが、大きな決定機を作ります。

試合が動いたのは前半38分。ハーフウェーライン付近でボールを奪った飯塚。左サイド13番・池田悠夢選手(3年)がドリブルで駆け上がると、そのまま中央へ斬り込み東福岡のDF2人を交わして右足一閃!飯塚選手のファーストシュートはゴールネットを揺らし、貴重な先制点を奪います。前半は耐える時間が多かった飯塚でしたが、エースナンバー「13」を背負う池田選手のゴールで試合を優位に進めます。

後半に入っても飯塚の勢いは衰えず。後半14分には、キャプテンの5番・片山敬介選手(3年)が最終ラインから右サイドへ大きく展開。ボールを受けた15番・芳野凱斗選手(3年)が中央へ低いクロス。走り込んできた7番・織田翔空選手(3年)が右足で合わせますが、オフサイドの判定となります。

1点を追う東福岡は、後半5分。ゴールから25m付近の位置でFKのチャンスを迎えます。キッカーは背番号10を背負う、下川翔世選手(3年)。精度の高い右足から放たれたボールはカーブの軌道を描き、惜しくもゴール左へ。最後まで飯塚ゴールに迫った東福岡ですが、あと一歩及ばず。飯塚高校が悲願の全国大会初出場を決めました。

試合後、飯塚高校の中辻喜敬監督は「今一番に思うのは感謝の気持ち。ここまで来るのに色々な人に支えられて今がある。きょうは試合に出ている11人だけではなくて、応援も含めてスタジアムに来てくれた生徒、先生方、飯塚高校全員の力で勝ち取った勝利」と目に涙を浮かべながら話しました。

決勝点を決めた池田選手は「この日のために頑張ってきたので、成果が出て良かった。自分が得点を決めるという思いで右足を振り抜いた。東福岡の為にも、自分たちが全国優勝をして福岡に帰ってこられるよう頑張る」と意気込みを語りました。
※写真は決勝点を決めた池田悠夢選手

(取材・文:高校サッカー選手権民放43社/福岡放送)

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