2020年9月9日(水)
文教大学付属中学校(東京・品川区)

この日の対象は中学3年生、約160人。リモート技術を用いた「遠隔」授業は私たちもまだ不慣れな中、4つの教室に分かれた生徒たちと、どのようにコミュニケーションを取るかが課題でした。すると、担当の先生からこんな提案が・・・。

「私、タブレットを持って、各教室を回って生徒の声を拾うようにします」

「情報のタネの見つけ方」では20分強のグループワークを取り入れています。ワークの途中で質問を受けたり、ワークの成果を発表してもらったりするにあたって、通常の出張授業であれば、私たち講師がマイクを持って走り回るのですが、リモートではそうはいかず、頭を悩ませていたところ、驚いたことに担当の先生は教職に就く前、ラジオで仕事をされていた意外な経歴があるというではありませんか。

「つまり、それは、先生が中継リポーターになってくださるということですね!」

こうして、当日、2時限分の授業の間、先生は次々に教室を移動。「はい。○○さん、答えてください」「次はこちらの班に聞いてみましょう」と、まさに双方向の展開。複数のPCやタブレットを同時に使用していたため、音がハウリングすることのないよう、他の先生も技術面でサポートしてくださいました。先生方の智恵と技術で、動きのある内容にできたことは、大変ありがたく感じました。

終了後、生徒から多くの感想が寄せられました。

  • ・着眼点は変えても良い。むしろ変えるのが当たり前と聞き、安心して取り組めると思った。
  • ・仕事を楽しいと感じられるように自分もなりたい。とても興味深いお話でした。
  • ・僕に足りないものが何なのか、気づくことができました。
  • ・これから僕は便利なものに依存し過ぎず、面倒なことや難しいこともやっていきたい。

あまり書き過ぎるとネタバレになるのでこの辺で!生徒の皆さん、お疲れ様でした。

(担当/林)

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