ストーリー STORY

#10
「高層マンションに108個の爆弾を仕掛けた…!!」白塗り男・久遠京介が最後に仕掛ける最凶最悪の事件、勃発!樋口彰吾の『選択』とは。
9月25日(土)よる10時00分~10時54分

マスコミの注目が集まる中、港東署に出頭した久遠(安藤政信)!取り調べにあたった樋口(唐沢寿明)とひかり(真木よう子)に、久遠は自分が送ってきた人生について語り出す。初めて明かされるその“物語”とは……!

一方、緊急指令室では、自殺した本部長・小野田が生前に久遠と交わした電話の内容が、インターネット上に公開されていることが判明。県警トップが久遠に協力していたことが公になり、世間では警察に対する激しいバッシングが巻き起こる。
そして、供述を続ける久遠は、自分にとって樋口こそが真の『父親』だと語る……!久遠が樋口に執着し、執拗に絶望に突き落とそうとした理由を知り、怒りを爆発させる樋口。しかしその時、県警本部の刑事部長・本田が間に入り、取り調べ半ばで久遠の身柄は本部に移されることに……。「続きは大きな舞台で―」久遠は意味深な言葉を残し、樋口の前から連行されていく。

そんな中、手術を終えた緒方から緊急の連絡が入る。片桐のPCデータから、久遠たちが爆弾の材料を大量に購入していたことがわかったという。「久遠はまだ何も諦めていない」そう確信する樋口たちだが……。
同じ頃、久遠を連行する本田たちの前には、なんと片桐が現れる!久遠に心酔する片桐は、久遠の逃亡を助けようとしていた。そして、樋口とひかりが駆けつけた時、すでに久遠の姿は消えていた……。
久遠が待つ恐怖の舞台へと導かれる樋口たち。最後の悪夢が幕を開ける……!

以下、ネタバレを含みます。

逃走する久遠を捉え、拳銃を向ける樋口。刹那見合う2人だが……。樋口の放った銃弾は久遠の肩をかすめ、久遠はそのまま逃亡する。

そんな矢先、緊急指令室に『マンション内に閉じ込められた』という110番通報が相次ぐ。現場の高級マンションが、かつて久遠の母が暴行を受けた場所の跡地に建っていることに気づき、現場へ急行する樋口とひかり。その途中、今度は久遠からメールが来たという一般市民からの110番通報が殺到する。メールの内容は、閉じ込められた住人たちの個人情報と、マンション内に仕掛けられた108個の爆弾の起爆キー!半数以上が爆発すれば、マンションは倒壊するという! 久遠は爆弾のスイッチを一般の人々の総意に委ねることで、社会に溢れる悪意と人間の醜悪な本性を証明しようとしていた。さらに、高級マンションの裕福な住人の個人情報と素行が公開されると、匿名の悪意によって一つ目の爆弾が爆発する!

現場に到着した樋口は、住人たちの避難誘導をひかりに任せると、近くにいるはずの久遠を探す。久遠の目的は、樋口の憎しみに火をつけ、自分を殺させること。その挑発に樋口が屈しないことを祈るひかりだが……。
マンションの最上階だけ防犯カメラが稼働していないことを知った樋口は、そこに久遠がいると踏み、非常階段を駆け上がる!その間にも、爆弾は次々爆発。ひかりたちは住人の救出に尽力する。

そして、最上階へたどり着いた樋口がついに久遠と対決する!熱した焼印を振り回す久遠と、一歩も引かない樋口!一瞬の隙をついた樋口が拳銃を向けた時、久遠は「今度は外すな」と、微笑みかける。傷つけられた大樹と殺された石川(増田貴久)の記憶がよぎり、憎しみに溺れそうになる樋口。しかしその時、爆発の音が止み、ひかりから、男の子一人を残し、全ての住人が避難したと無線が入る。久遠から爆弾のキーを送られたほとんどの人々は、ボタンを押すことなく、警察に通報をしていた。一筋の希望が見えるものの、久遠は自分を殺さなければ全ての爆弾を爆破するスイッチを押すと樋口に迫る!しかし、樋口はなんと拳銃を手放し、告げる。「お前が俺を殺せ。それで終わりにしろ」。取り乱す久遠に語りかける樋口……。そして、樋口の言葉を聞いた久遠の頬に、涙が伝う。久遠の手から起爆装置のスイッチがこぼれ落ちると、久遠は駆けつけた出動班によって、確保された。

樋口とひかりは、出動班に久遠を任せ、取り残された男の子の捜索へ。しかし、男の子を発見したその時。部屋に仕掛けられた爆弾が作動!久遠がメールを送った一般人の一人が、悪意から爆弾のキーを押したのだった。急いで部屋から飛び出ようとするひかりと、男の子を抱いた樋口!次の瞬間、駆けてきた誰かが樋口たちを庇うと、爆弾が爆発!樋口たちを身を挺して守ったのは、久遠だった。「お前が思っているより、人間は……腐っている」そう言い残し、久遠は樋口の前で静かに息を引き取る……。

数日後―。樋口は病院の大樹のもとにいた。大樹のために現場から退くつもりだった樋口は、今回の事件を通して決意したことを大樹に報告する。「例え腐った世の中でも、助けを求める人を助ける―」その決意を聞き、静かに樋口に寄り添う大樹。そしてこの日も、樋口は助けを求める人々の声に応え、現場へと走るのだった。

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