グラチャン最新NEWS!!

2013.11.20
加藤陽一は見た!①男子開幕

解説者加藤陽一.jpeg

男子大会の解説者をしています、加藤陽一です。皆さん、よろしくお願いします。

いよいよ男子大会が開幕!!世界の強豪国が日本に上陸。
ブラジル、ロシア、イタリア、イラン、アメリカと日本は戦う。
ホームでの戦いを武器に、自分達を信じて最後まで戦う姿を私は見たい。

オープニングゲーム、
ヨーロッパ王者のロシアとFIVB推薦ヨーロッパ選手権2位のイタリア。

この解説を私が担当しました。
この、試合を解説出来る事は、非常に光栄です。
この試合は、3対1でイタリアの勝利。

ロンドンオリンピック金メダルのロシアが若手中心のイタリアに負けるという事になった。
イタリアのメダルもあるかも!

イタリアvsロシア1119.JPG<

でも、やっぱり開催国日本北中米選手権王者アメリカでしょう。
ゲーリー監督の母国でもある、アメリカ。
ベテランオポジットのスタンリーが抜けた穴を
どう埋めてくるのか楽しみな試合になりました。

アメリカは世界4位。1.2セットは、アメリカのペースで終始リードされて連取されたが、
3セット目から横田、石島をコートに入れると日本のムードが良くなり、
アメリカから初めてリードを奪った。
後半、アメリカも追い上げるが、日本はリードを守り第3セットを獲った。
第4セット、アメリカに付いて行くが日本の攻撃がなかなか決まらず
20対25でアメリカがセットを獲った。
これで、セットカウント1-3でアメリカが勝利した。


今日日本は、なぜ勝てなかったのか?
それは、サーブの効果が低い事から始まる。
変化のあるサーブを打たなければならない。
攻める選手は誰なのか、繋ぐ選手は誰なのかをはっきりさせなければならない。

越川選手、清水選手は非常に良いサーブを打つのでミスを恐れずに打ってほしい。

アメリカのサーブレシーブをアタックライン付近に返球させれば、
ミドルブロッカーの打数が減り、サイドの打数が多くなる。
そうすると、日本のブロックも機能する。

次に、ウィングスパイカーの能力をもっと引き出さなければならない。 
速いトスは必要だが、ウィングスパイカーの能力を低下させるならば
スパイカーが打ち分けられるトスで勝負したい。
ブロックアウト、リバウンドなどで攻撃にも強弱をつけて変化を付けたい。
今後、日本のウィングスパイカーに注目したい。

【今日の注目選手!】
横田一義選手 
横田一義①.jpg
ムードを変えて今日の試合に貢献し、ブロックも要所で決めた!

2013.11.17
吉原知子は見た!⑤最終回 日本vsブラジル 

今日はブラジル戦。
金メダルを賭けた戦いということで、
選手たちの表情も、いつもに増して良い集中力を持った顔つきをしていました。

1セット目は非常に良い形でスタートを切れたと思います。
サーブで崩し、粘って最後に相手のミスや自分たちの力で得点を取るという、
日本らしい形にもっていき、ゲームの主導権を握れていたと思います。

しかし、やはり世界ランキングNo.1のブラジルチームは、
どんなに追い込まれていても20点以降になると、チームにスイッチが入る瞬間があるように見えました。
いままで上がらなかったボールが上がる点、
コンビネーションの中でどこを使うかという駆け引き、
最後には、残念ながら格の違いを見せつけられる結果となってしまいました。
ブラジルチームにとって、ここは自国の五輪に出場するための大事なアピールの場。
そこには、選手全員がひとつのポジションを争いに行っている気迫が感じられました。

そんななか、日本の今日のハイライトは石井選手。
石井選手は、この大会で非常に大きく成長を遂げました。
スパイクの抜き方やコース打ちの精度が上がりましたし、
何よりも、この大会を通じて大きな自信を身に着けたように見えました。

日本にとって、今回は「MB1」という、新たな戦術の引き出しが確立できた大会。このあと、選手は各所属チームへ一旦戻りますが、
今年はリオに向けての大事な一歩として、目標をほぼクリアできた年だったのではないでしょうか。

さて、来週は男子の試合が始まります。
女子の大健闘という良い流れを、男子チームにもぜひ受け継いでいただきたいですね。
私も、会場へ足を運びたいと思います。
引き続き、ガンバレ日本!

木村選手銅メダル.JPG

2013.11.16
吉原知子は見た!④ 日本vsドミニカ共和国

今日はドミニカ戦。
4年前には負けてメダルを逃し、悔しい思いをした相手です。
特に、当時の唯一のメンバーである木村選手にとっては、
今日はどうしても勝ってメダルを確実にしたいという気持ちが
大きかったのではないでしょうか。

今日の日本は、サーブで崩し、
相手の思うような攻撃をさせなかったこと
と、
日本でのプレー経験もあり、
チーム一番のポイントゲッターであるデラクルス選手に
十分な仕事をさせなかったこと
が大きく勝利を導けた要因です。

今日はとにかく中道選手が勝利の立役者です。
理想的、完璧なコンビネーションを組み立て攻撃できていたことと、
さらに素晴らしかったのはレシーブ。

セッターは、決して目立つポジションでは無いですが、
本当に堅実な仕事でチームを支えてくれました。


昨日の試合終了後に眞鍋監督が、
「中道選手と、リベロの佐藤選手がレシーブを上げだすと
相乗効果で全体のレシーブが上がりだす」
と言っていましたが、
今日はその通りの試合になりました。
苦しい時でも高い集中力と勝利への強い気持ちで
競り合いを制したのは、日本チームにとっても大きな自信になったと思います。


いよいよ明日は金メダルを賭けたブラジル戦。
高さ、パワー、縦横無尽な攻撃力、経験・・・
すべてにおいて世界一のチーム
との戦いですから、
勝つことは決して簡単ではありませんが、
明日は日本の新しい戦術「MB1」がどこまで通用するかというところが
見どころです。

選手たちには、今年一年やってきた集大成として、
すべてを出し切ってもらって、今後に繋げてほしいです。
キャプテン木村選手が「最後は気持ちだと思う」と、
今日の試合後に語っていたことが非常に印象的でした。
いざ、金メダルへ!

2013.11.15
吉原知子は見た!③ 日本vsタイ

今日は負けられないタイ戦。
前回、アジア選手権で負けた際のおもな敗因は、
タイに思うようなコンビネーションを許し、
レシーブ力でも劣っていたことでした。

今回、試合前から選手たちもレシーブだけは絶対に負けないと公言していた通り、
全員が一本目を上げ、最後は得点に結び付けられていました
苦しい時も日本はよく粘り、
大事な場面で木村選手が良く決めてくれて、
素晴らしいストレート勝ちを飾ることができました。

今日はセッターの中道のトスもアンテナまでよく伸び、
全体的にアタッカーが気持ちよくスパイクを打っていたように見えました。
この3戦とも、日本はサーブでよく相手を崩し、
日本の生命線ともいえるレシーブでラリーをものにし、
自分たちのリズムで戦えている
ところが非常に良い点だと思います。

今日、新しく名前がついた「スコーピオン」(迫田選手が前衛の時に、
ネットからトスを離して打つ、バックアタックのような攻撃
)は、
今日はあまり見られませんでしたが、日本が乗っている時に増える攻撃なので、
明日と明後日、さらに爆発することに期待したいですね。

明日はドミニカ戦です。
今日とは全く違った、高さとパワーのあるチーム

まずはサーブで崩し、相手の攻撃を絞りやすくした状態で
しっかりレシーブを上げていくこと
が勝利の鍵となるでしょう。
明日の勝利にも、期待しましょう!

2013.11.13
吉原知子は見た!② 日本vsアメリカ

今日はアメリカ戦。

練習試合も度々行い、新しいシステムも熟知されていて、
お互い手の内を知り尽くしている中で、戦い方も難しかったと思います。

日本は今日も相手をよくサーブで崩し、
相手の攻撃を絞りやすい状態まで追い込めていましたが、
そのボールをうまく得点に結び付けられませんでした。

一方アメリカはやはり、ブロックシステムが世界一素晴らしい。
横に動くスピードの速さと対応能力の高さは群を抜いています。
今日はそのブロックがよく機能し、ブロックポイントはもちろんのこと、
さらにブロックとレシーブの関係が非常にうまくいっていました。

今日は、日本チームとしては絶対に負けてはいけないレシーブという部分で、
アメリカの方がよく機能していたように見えました。

そんな中でも、日本はラリーに持ち込むと、
そのラリーを勝ち取る回数は多かった様に思います。
途中から出てきたメンバーが、この良い流れを作ってくれました。
近江選手のレシーブ、岩坂選手のブロック、長岡選手のスパイクと、
各メンバーが自分の役割をしっかり果たせたことが、
これから戦っていく中で大きな収穫ではないでしょうか。

もうひとつ、元ミドルブロッカー(以下MB)として、「MB1」という戦術はMBが1名、
ポジションを失うということになります。MBにとっては悔しい状況ですが、
この新しいシステムも、もともとのシステムも、すべてチームにとっての武器となりますから、
ここで自分のMBとしてのスペシャルな何かを磨いて欲しいです。MBがんばれ!

明後日はタイ戦。2013年アジア選手権でストレート負けを喫しているチームなので、
しっかりとここでリベンジをし、
まずは日本チームはアジアのチャンピオンであるということを
証明していただきたいです。

最新TOPICS!!

カテゴリー

カレンダー