パリの喧騒を嫌ったモネは、1878年に光の探求のため、蒐集家エルネスト・オシュデの家族と共に、ヴェトゥイユへ移住しました。高い地平線と青空へ真っ直ぐに延びる小路の構図により、ヒマワリが咲き乱れる庭の存在が効果的に描かれています。階段にはオシュデ家の娘と息子、下にはモネの息子ミシェルがいます。モネは、ヴェトゥイユの庭を同じ構図で何点か描きましたが、このシリーズで本作が最も充実した作品となりました。