2012.2.10その5 宮城県東松島市立鳴瀬地区保育所

ズラリと並ぶ、銀色の四角いコンテナが、仮設の保育所でした。宮城県東松島市の「成瀬地区保育所」の門を入ると、ガラス窓に紅いほっぺたを押しつけてこちらを見つめる、たくさんの輝く瞳が迎えてくれました。
「もっと紙芝居読んで!」「次は何するの?」「遊ぼう!」・・・手遊びや紙芝居をすれば、笑いころげ。アンパンマン&バイキンマンが登場すると、飛び上がって喜び「サンサン体操」を一緒に踊る、あっという間の1時間でした。
でも。子どもたちはみな、あの大地震と、大津波を経験していました。先生と一緒に走って逃げた先の体育館の中で、津波の渦にぐるぐるとのみこまれた子。流れてきた机の上に先生が押し上げて乗せてくれ、なんとか命を助かった子。水が引くと床を埋め尽くす、たくさんの遺体。「おばあちゃんの冷たい足が、ぼくの足に、ずっとくっついてた」と小さな声で先生に言った子。今でも夜中に泣き叫ぶ子もいると、昼御飯を食べながら園長先生が話してくれました。
震災から1年。今、必要な支援は何ですか。そう問うと、園長先生は「何でも、何でも、ありがたく、受けるばっかりで」と、遠慮がちに笑う。控えめな東北の人たちの本音を聞きだすのは難しい。何かお手伝いできることがあれば、何でもやりたいんです、と私が食い下がると、園長先生は「そうね」と考え込んでから、こう言いました。「話しを、聞いてもらいたいね。みんな母親がいない、子どもがいない、それでも生きていくことに、いろいろ辛くて、うまくいかなくてねえ。話をきいてもらって、明るくなれることがあれば、うれしいねえ」
一緒に笑い、時には泣き、受け止める。テレビの箱を抜け出して、テレビ人である私たちができること、まだまだ、ありそうです。

報道局 マルチニュース制作部 キャスター室 岸田雪子

参加者
平川健太郎・藤井恒久・宮崎宣子・岸田雪子(日本テレビ)
浮ヶ谷美穂(ミヤギテレビ) +アンパンマン・バイキンマン
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