2014.12.12その13 飯舘村プロジェクト 2ndシーズン#2 福島県飯舘村立飯舘中学校

稲葉真由美(報道局ニュースセンター)

東日本大震災からまもなく4年。2014年度も、福島県飯舘村の子どもたちと、仮設校舎での避難生活を記録する『飯舘プロジェクト』を継続しています。
今年度のテーマは「放射能」。甲状腺検査や、放射能授業などを記録してきました。
そして、2014年12月12日、news every.のコメンテーターでもある鎌田實医師を招いて「放射能について考える」ワークショップを行いました。

実は鎌田医師は、中学1年の国語の教科書に掲載されている「雪とパイナップル」という物語を書いています。チェルノブイリの事故で被爆した少年の話で、飯舘中学校の生徒たちはみんなこの話について勉強したことがあります。そんなつながりがあってか、生徒たちは鎌田医師の話に非常に関心を持ち、積極的に質問を投げかけました。

「事故が起こったあと、雪が降って、友達と外で遊んだ。被爆はしていますか?」
こう質問したのはいつも元気に私たちを迎えてくれる男子生徒。事故が起こってからずっとこういった不安を胸の中に抱えていたかと思うと、たまらない気持ちになりました。
鎌田医師はこのような生徒たちの疑問や不安に丁寧に答えてくださいました。

このワークショップがどれだけ、生徒たちの不安を解消できたかは分かりませんが、ワークショップ後のアンケートでは「自分が気にしていた答えが聞けてよかった」や「正直、いつもと同じような(放射能の)授業だと思っていたが知らないことの方が多すぎてびっくりした」などの感想を生徒たちからよせられて、改めてこのワークショップを開いてよかったなと思いました。

また、ワークショップの冒頭では、飯舘村からのインターネット中継も。生徒たちはお互いに顔を寄せ合いながら懐かしそうな顔でスクリーンに見入っていました。

最後には嬉しいサプライズが。日本テレビのスタッフに生徒が感謝の言葉を贈ってくれました。やんちゃなイメージの強かった生徒たちからそんな言葉をもらえるとは思っていなかったので、本当に嬉しく感じました。ささやかながらもずっと彼らとは「つながり」を持っていければと思っています。

参加者
鈴江奈々(日本テレビ編成局アナウンス部)
杉野真実(日本テレビ編成局アナウンス部)
稲葉真由美(報道局ニュースセンター)ほか
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