#005 10年後のリラックス
東京・南青山の一角。
女性3人がある施設を訪れました。
案内されたのは、まぶしいくらい真っ白な部屋。
そこで思い思いに座る3人。
続いて案内されたのは、星空の下にいるような真っ暗な部屋。
30分間、2つの部屋を行き来した後、
3つ目の部屋に移り、目を閉じる3人。
始まったのは…。
○音声ガイダンス
「大切だと思えたり、元気づけてくれると感じるものを
思い浮かべてみてください。」
自分自身と向き合う「瞑想」です。
すると、突然、涙を流す女性。
何が起きたのでしょうか。
○瞑想を行った女性(コンサルティング業)
「別に悲しくはないんですけど、なぜか涙がポロポロ出て。
愛があふれてるみたいな気持ちになって」
費用は1人80分8000円。
彼女たちが瞑想を行う理由とは。
この日、3回目の瞑想体験をした谷内さんは。
○谷内さん(不動産業)
「いくら女子会でグチグチ文句言ったり、
悪口言ったり愚痴を言っても解決しない。
こういう時間をとった方が、
もっとこうしようとか前向きな決断をできるときが多い」
Googleが仕事の効率をあげるため取り入れるなど
アメリカの大手企業も導入しているという「瞑想」。
美術館で瞑想イベントが行われるなど、
一般の人にも広く親しまれています。
日本でも、瞑想専門スタジオがオープンするなど
リラックスする選択肢の1つとして注目されています。
そんな中、日本の企業にも瞑想を取り入れようとする動きが。
平日の朝9時半。
体験に訪れたのは、紅茶ブランドのマーケティングチーム。
勤務時間中になぜ瞑想を?
○小林さん
「会社のチームのメンバーで会議の前に
いろいろ発想がわきやすいようにということで」
○中西さん
「いいアイデアが浮かぶといいなと思います」
果たしてその効果は…。
瞑想後、4人は会社に直行すると会議室へ。
始まったのは、紅茶の新しい飲み方を考える戦略会議。
普段は、会議で行き詰まることも多いといいますが…。
○「(いつもは)30分かけても
そんなにわんさかアイデアが出てくるわけじゃない」
○「頭がクリアになってスポンジみたいに吸収できる状況だったから
(新しいアイデアに)気付けて会議に生かせる」
会議の活発化や従業員のメンタルヘルスのために、
今後、会社の福利厚生として導入を提案していきたいといいます。