#030 あおり運転の心理
2019.08.19

今回、被害者の男性は「ただ普通に走っていた」と言っています。
それがあれほどの暴力を受けるに至ったということで…
今夜のプライチはこちらです。
「なぜ暴力まで…“あおり運転”の心理とは?」

車を運転している時、人は怒りに発展しやすい心理状態に
置かれていると言います。
交通心理学が専門の松浦常夫教授によりますと…

まず運転中は「自分の部屋」にいるような錯覚に陥りやすい。
好きなように振る舞ってもいいと思いやすくなるそうです。

さらに、道路上では他の車と「コミュニケーション」が
取りづらいため…
ほんのささいな出来事。
前の車が車線変更しただけでも「邪魔をされた」
軽くクラクションを鳴らしただけでも「挑発された」などと
被害感情が生まれやすいそうです。

また高速道路では特有の事情としてスピードを出すことで
脈拍や血圧が上がり神経が高ぶるということで…
「より感情的に」なりやすい
怒りの感情が出やすくなると指摘しています。

このような心理状態で、もしトラブルに発展すれば、
冷静な話し合いは期待しづらいと考えた方が
無難だということです。
改めて注意したいことですが
「窓は開けず、ドアをロック」「迷わず110番通報」
といった対応を取っていただきたいと思います。