#002 皇族減少で、未来は?
2016年8月。

「象徴天皇の務めが常に途切れる
ことなく、安定的に続いていくこ
とをひとえに念じ、ここに私の気
持ちをお話しいたしました。」
陛下は皇位継承者が減少していく
問題について、長年、
心を痛められてきました。
陛下の孫にあたる世代で
皇位継承権のある「男子」は
悠仁さまお1人。
30代以下の皇族は、
10月28日の時点で8人でしたが、
絢子さまが29日午後
婚姻届を出されたため、7人に。
さらに、眞子さまも
ご婚約が内定しています。
このままでは将来、
悠仁さまが天皇となった時に、
悠仁さまを支える同世代の皇族が
1人もいらっしゃらなくなる
ということも予想されるのです。
事態はかなり深刻だと
思いませんか。
将来、こんなことが
起きるかもしれません。

2020年5月に、皇太子さまが
新天皇に即位されると、
今の陛下から
・国会の召集などの「国事行為」
・植樹祭などの「式典」
・「国際親善」
・被災地など「各地ご訪問」
などといった数多くの仕事を
受け継がれることになります。
中には「式典」や
「国際親善」など、
弟の秋篠宮さまが
分担されているお仕事もあります。
もし、将来、周りで支える皇族が
ご結婚で皇室を離れたあと、
悠仁さまが即位されると
これらの仕事が悠仁さまに
のしかかることになるのです。
そこで皇族減少への対策として
これまで検討されてきた
アイデアの1つが
「女性宮家」です。

現在の皇室典範では、
女性皇族が結婚すると
皇室から出ることになりますが…
このルールを改め、
結婚をした後も皇室に残り、
「○○宮」を名乗って
皇族として公務を続ける…
これが「女性宮家」です。

しかし、女性宮家を作ると、
その先に「女性天皇」や、
「女系天皇」が容認されるのでは
ないかという議論があります。
特に女性天皇の
子どもが天皇となる
「女系天皇」は、
これまで
日本の皇室の歴史に1人もおらず、
その伝統を守りたいという
保守派の人たちの間には
根強い慎重論があります。