#006 貴景勝
相撲を始めた小学3年のとき、
体重は30キロだった貴景勝。
幼少期から食が細く、
決して恵まれた体格ではありませんでした。
そこで、父・一哉さんが
考えたというのが…
貴景勝
「父親は食事にすごい厳しくて、
毎日体重が増えないと怒られて、
食べろと言われていたので、
いつも本当に吐く寸前まで、
夜ご飯とが3時間くらいかけて
食べていました」
毎日とにかく食べさせて、
体を大きくさせることでした。
例えば!
ある日の食事をみてみますと…
牛丼の特盛りが、3杯!
これが1食で食べる量です。
小学生で、ハンバーグは
450グラムを3枚も食べていたというんです。

家での夕食は豚肉1キロ分、
牛乳2リットルを毎日欠かさなかったといいます。
当時の食事について、
貴景勝はこう振り返っています。
貴景勝
「稽古終わって30分以内に
食べないといけない
親父のルールがあって
大量の豚肉で心がやられちゃってる。
(料理を)味わったことはなかったですね。
ただ栄養のために、(体を)大きくするために
無理して食べてたって感じ」
30キロだった体重は1年で20キロずつ増え、
小学6年のときはおよそ85キロに。
貴景勝
「本当にお母さんもスーパーで
(買い物)きつかったと思う。ありがたいですね」

小結で初優勝の貴景勝、
来場所は「関脇」昇進がほぼ確実ですが
貴景勝はもっと先を見ているかもしれません。
というのも・・・

小学6年の時の卒業文集では、
プロ力士としての
「理想の道のり」を書いていて
それは・・・
・中学卒業で「入門」
・18歳で小結以上に昇進する「三役」
・20歳で「横綱」
という計画だったんです。
では、実際にはどうなったかというと!
・貴景勝は高校に進学したため
「プラス3年」にはなりましたが、
卒業直前の高3で「入門」
・18歳が目標だった
「三役」もプラス3年の21歳で小結に昇進、
ときっちり達成しました。
ということは!
20歳で、としていた
「横綱昇進」はプラス3すると
2019年、23歳で達成することに。
新しい時代の「日本人横綱」誕生…
となるでしょうか。

そしてもう一つ、
今場所が部屋を移籍して
初めての場所となった
「旧貴乃花部屋」の
8人の力士たち…
貴景勝を筆頭に「6人」が
勝ち越すという好成績を納めたんです。