#010 「平成」から30年、新たな皇室とは?
昭和64年1月7日は
日本にとって「歴史的な1日」でした。

それは「昭和・最後の日」であり、
私たち国民が「平成」という元号を
初めて知った日なんです。
その平成も、あと4か月を切りました。
2019年1月2日、天皇皇后両陛下にとって
在位中最後の一般参賀が行われました。
平成最多となる15万人以上が訪れ
最後の回には感謝の声と共に
拍手が沸き起こりました。

平成の終わりが近づく中
1月7日、昭和天皇が眠る武蔵野陵では
亡くなってから30年の節目となる儀式が行われ
両陛下が拝礼されました。

30年前の1月7日。
「昭和天皇崩御」の一報が入ってきたのは朝のことでした。
これを受けて当時、皇太子だった天皇陛下が即位。
皇位の印とされる三種の神器などを受け継がれました。
そして午後には。
小渕恵三官房長官(当時)
「新しい元号は平成であります」
官房長官だった小渕さんが新元号「平成」を発表。
いち早く伝えようと記者たちも駆け出します。
記者
「平成だ、平成…」
当時、街の人たちは。
30年前の街頭インタビュー
「『平和になる』って意味だと思うんですけど
その通りだと思います」
「まだピンときません」
「平成なんておかしい。おかしいと思いますね」
「平成って、元号の価値ないよ」
今では名残惜しい「平成」も
「ぴんと来ない」なんて声があったんですね。
そこでプライチ、テーマはこちら!
まもなく代替わり、「新たな皇室」とは?
新時代への代替わりまでには
様々な行事や儀式が予定されています。

「新しい元号」は4月1日に
発表されることが決まりました。
そして4月30日に天皇陛下が「退位」され
翌5月1日に皇太子さまが新しい天皇に「即位」されます。
秋には即位にまつわる儀式が予定されています。
即位に伴う経費はおよそ167億円で
前回よりおよそ43億円増えています。
代替わりとともに“天皇像”にも変化が見られそうです。

天皇皇后両陛下はこれまで
被災地で膝をつき合わせてのお見舞いや
国の内外を問わず先の戦争の「慰霊の旅」をされてきました。
また障害者スポーツなどに強い思いを持ち
公務にあたられてきました。
皇太子ご夫妻はこれらを受け継いだ上で
さらに「国際的な視点」
そして「若い世代」への温かい眼差しを持たれています。

まず「国際的な視点」ですが
皇太子さまはライフワークとして
水の利用や治水などの「水問題」を研究されています。
この水問題の解決が貧困や災害といった
地球規模の問題の解決につながると考え活動されています。
外交官の経験を持つ雅子さまとともに
新しい国際親善や国際貢献の形を
示されていくのではないかという声も上がっています。

そしてこちらは2002年。
児童養護施設に足を運ばれる雅子さま。
実は、自身の病気療養中にも
お忍びでこの施設を訪れられていて、
バレンタインデーには雅子さまから毎年のように
お菓子とお花が届くそうです。
ホワイトデーに子どもたちが返事を出すと
「子どもたちは元気ですか」などの
メッセージを伝えられたといいます。
自身の経験から様々な方の「心の痛み」に
寄り添っていかれるのではないかと近しい人はみています。