#032 “温暖化”訴える16歳少女
アメリカで、地球規模で環境問題を考える
重要な会議が行われています。
国連の「気候行動サミット」です。
ニューヨークで行われる国連総会に合わせて
グテーレス事務総長が呼びかけたもので
地球温暖化対策が話し合われます。

これに出席した小泉進次郎環境相。
今回のニューヨーク訪問で“外交デビュー”しました。
サミットに先立ち、国連のイベントで
英語でスピーチした小泉環境相。

○小泉進次郎 環境相
「日本は1997年に京都議定書を採択した。
しかし以来、リーダーシップに欠けていた。
しかし、きょうから違います」
温暖化対策で日本が主導権を握りたい考えを示しました。

だが、つい先ほど国連近くでは
日本の温暖化対策に不満を持つ人たちが
安倍首相のバルーンを使って抗議活動をしていました。
こうした中、
いま世界中から注目されている少女がいます。
そこで今夜のプライチは…
「温暖化防げ…16歳の呼びかけ。
世界で一斉“学校ストライキ”」

その少女とは、サミットにも出席した
スウェーデンの環境活動家
グレタ・トゥーンベリさん16歳です。

グレタさんは環境保護を訴えるため2018年8月から
毎週金曜日に学校を休んで議会の前に座り込む
「学校ストライキ」をたった一人で始めました。

するとこの活動は選挙権を持たない子どもたちを中心に
SNSなどを通じて広がり
この一週間で世界160カ国以上で
400万人以上が参加したといいます。

日本でも東京をはじめ23都道府県で行進が行われ
5000人以上が参加したそうです。

「あなた達は何よりも子どもを愛していると言いますが
子どもの目の前で将来を奪い取っているのです」
こう訴えるグレタさん。
なぜいま、若者たちが声をあげているでしょうか。

国連の報告書によると、
この2015年から2019年の5年間は
観測史上最も暑かったということです。
この先、さらに気温が上がっていけば、
洪水や森林火災が増える、食料が不足する、
さらには蚊の生息範囲が広がり感染症が増えるといった
未来が予測されているんです。
グレタさんは小泉環境相らを前に演説する予定です。