• ドウスル?

#001 時短ハラスメント

2019.10.28

○櫻井
「こんにちは」

この日、集まってくれたのは、様々な職種の働く世代。
時短ハラスメント通称ジタハラに直面している方たちです。
その悩みとは?

○櫻井
「働き方改革の中で、いわゆるジタハラというものを感じている
 具体的なことはどういったことが?」
○広告業(20代・女性)
「仕事は減らないけども、残業はするなと言われて
 結局、家に持って帰って仕事をする。土日もやる、みたいな。」
○櫻井
「土日も?」
○広告業(20代・女性)
「はい。結構しんどいなという。」

○金融関係(30代・男性)
「僕のところも似たような感じで、部署によっては
 仕事量が多くて終わらなくて
 仕事してることが残らないパソコンみたいなの使って
 会社で深夜までやったり、家に持って帰ってやったり。」
○櫻井
「仕事したのが残らないパソコンってどういうこと?
 スパイ映画みたいな?」
○金融関係(30代・男性)
「ウェブからは切れてる、会社のウェブからは切れてるんで」
○櫻井
「なるほど!エクセル作るとか作業するのはできるけど…」
○金融関係(30代・男性)
「それだけやってるみたいな。
 会社の電気が消えてる中、やってるみたいな。」
○櫻井
「そうでもしないと仕事が間に合わない?」
○金融関係(30代・男性)
「そうですね。」

○櫻井
「先生の立場だとどうなんですか?先生大変そうだなぁ」
○学校教員(30代・男性)
「学校の先生って残業代出ない。だからいくらでもいても
 特に何も言われなかったんですけど
 授業の準備が本当は一番したいし、しなきゃいけないところだけど
 『ハイ、じゃあ帰ってね』と言われるんで
 そうなると授業が一番削りやすいというか
 おろそかになっちゃうような
 ダメな状態にあるんじゃないかなと思う」

○櫻井
「そういうのは上司の立場に相談とかする?」
○広告業(20代・女性)
「しないというか、しにくい。
 『効率を上げろ』それしか言わない。」
○金融関係(30代・男性)
「具体的にどうしていいかわからない」
○広告業(20代・女性)
「そう。どういう風にという指示がない。」
○学校教員(30代・男性)
「『どうすればいいんですか?』と言ったら
 『仕事に優先順位をつけるとか工夫をしてもらって…』
○金融関係(30代・男性)
「最後は『うまいことやって』って言われる。
 これもう大体決まり文句。」

○櫻井
「うまいことできないから苦労してるんですよね」
○金融関係(30代・男性)
「上司から『できないんだったら僕がやるから』みたいな感じで
 『やらないんだったら君の将来僕に関係ないから』
 みたいな感じのことを言われ
 『スミマセン 頑張ります』みたいな」
○櫻井
「池井戸作品みたいな…そんなこと言うの?」
「給料としてはどうなんですか?変化はありました?」

○広告業(20代・女性)
「ちょっと前に比べると減ってる。」
○櫻井
「でもやってる仕事は、家でやってるのも
 残業と考えれば変わらない?」
○広告業(20代・女性)
「はい」
○櫻井
「ざっくりどれくらい減る?」
○金融関係(30代・男性)
「月でいって5万くらい」
「家族とかいると 会社で横にいる人は
 『養っていけない』となげいてる」
○櫻井
「年間で考えると結構な額だから。」
  
○櫻井
「例えば来年入るとか、
 若い子たちってどういう感覚になる?」
○金融関係(30代・男性)
「夢がないというか
 先の伸びしろが見えない感じになってると思う。
 昔だったら長い時間(会社に)いて
 その中で教わることとか、上司も残ってるから
 その中で培われる信頼関係とか知識とかあったんですけど
 それがなくなっていって、どんどん置いてけぼりというか、
 下が知識も身につかない。」

こうしたジタハラへの対策としてそれぞれが行っていることは…

○広告業(20代・女性)
「色んな人をCC(同時報告)に入れてメールをする」
○櫻井
「おもしろい」
○広告業(20代・女性)
「結構嫌がる方もいる
 『俺 関係ない』という人もいるが
 何か自分があって休んだ時とか 
 すぐ対応しなきゃいけない時
 『状況知ってるよね』『メール見れば分かるよね』
 という状況を作り出す」
○櫻井
「全く知らないと言う人を一人でも少なくするということ?」
○広告業(20代・女性)
「はい 自分の身を守る。」
○金融関係(30代・男性)
「大事 大事」
「上司の人って思い付きとか その場で言って
 『とりあえずアレやっといて』とか言われることもあるので
 心を強くもって無視する。なかったことにする。
 言われたら『忘れてました』みたいなので乗り切る」

新たな課題に直面している働く世代。
今、それぞれの働き方が問われています。

○学校教員(30代・男性)
「今のままでいくとみんな隠れて
 仕事やるだけなので、部下側も言うこと言っていかないと
 たぶん変わらない。『これはできない』とか」
「上司の方からも色んな提案してくれるとありがたい。」
○金融関係(30代・男性)
「こっちから言ったのは聞いて欲しい。
 こっちからしか見えない仕事ってたぶんいっぱいある。
 言ったことを上司が『そうなんだ』と理解してくれれば
 話は進むでしょうし。」

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