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尾身会長×櫻井キャスター 「ワクチン」の疑問

2021.01.25

○尾身会長
「今回の感染症は
 本当に人々がどう考えるか、どう行動するか
 ということで感染が上がったり下がったりする」

○櫻井
「ワクチンについてもお伺いしたいのですが
 ワクチンが2月下旬から接種の見通し。
 これは特効薬たるもの?」

○尾身会長
「まだまだ最終的な評価が出ていない。
 だけどこれはかなり効くと思う。
 私見ですけども
 色んな情報を分析するとかなり効きます。
 しかし、安全性という副反応が
 どれだけあるかというのは、もうちょっと見ないと。
 どれくらいの頻度で
 許容できる範囲なのか、どのレベルなのか。
 日本の人と外国の人で違いますよね。
 そのことはしっかりモニターして
 ちゃんと一般市民の人にも
 正確な情報を共有することが必要だと思う」

○櫻井
「接種した後は
 早く効果はあらわれる?」

○尾身会長
「効果があらわれるのは少し時間がかかるけど
 接種した効果がどのぐらい持続するかは
 3週間とかで免疫力が落ちるなんてことはなくて
 比較的もう少し長く続くというのは
 結果が出ているようです」

○櫻井
「諸外国でもワクチンの接種は始まっていて
 副反応があったりなかったり
 ということはどのように?」

○尾身会長
「いわゆる
 アナフィラキシーショック(重いアレルギー反応)という
 そういうショックがあることはあるのでしょう。
 それが日本の中でどれくらい頻度があるのか
 どのぐらい重症で治療がいるのか
 というようなことにも関係するので」

○尾身会長
「ただかなり早い時期に
 医療従事者の人たちを中心に接種を始めるので
 そういう日本の経験というのを
 少しずつ分かってくると
 どういう副反応があるのか分かってきて
 『この程度でこれなら打ってもいい』と。
 つまり副作用の危険と
 感染症になって重症化する危険を 
 両方評価しないといけない。
 情報をしっかり出しますから。国の方も。
 そういうことで各自が判断する
 ということになると思います」

○櫻井
「ワクチンの効果と副反応
 どれくらいのものかを見極めなければならない?」

○尾身会長
「そうですね。
 副反応に対する
 リスクコミュニケーション(意見交換)
 というのは極めて重要で
 それは国にも求めています。
 国民はみんな知りたいことですよね。
 これについて分かりやすく
 ちゃんとデータを出したり、説明することが求められる。
 国は十分、分かっていると思う。
 一般の人はこの副反応についての
 正しい情報を得ることになると思う」

○櫻井
「副反応も問題ないとなり
 ワクチンも流通するようになりました。
 となれば我々の日常は以前のように戻る?」

○尾身会長
「インフルエンザのワクチンもご承知のように
 100%感染防御なんてことはしない。
 重症化予防は一定程度するけど
 ワクチンを打っても感染した人はいます。
 間違いなくいる。
 だけどワクチンがあるということの
 以前と比べての安心感は間違いなく出てくるから。
 そこの前に早く
 一回感染を下火にしておかないといけないと思っている」

○櫻井
「緊急事態宣言が出されていてもいなくても
 行動として気をつけなければならないことは
 当然変わらない?」

○尾身会長
「ワクチンが出て、ある程度最低限のことは
 マスクをしたり、3密を避けるとか。
 そういうことは緊急事態宣言が解除しても
 当分必要ないわゆる
 新しい生活様式の一部だと思う」

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