#008 “リモート新入社員”の悩み
今回集まってくれたのは
・自動車関連会社(営業)
・IT関連会社(エンジニア)
・飲料メーカー(ネット販売の部署)で働く
社会人1年目の3人です。
入社から半年ほどたったこの日、
出社していたのは3人中1人。
○新入社員(飲料メーカー)
「ずっとリモートワークで出社したのが
まだ4回しかなくって」
○櫻井
「え!」
「実際のリモートワークの様子」
○新入社員(飲料メーカー)
「同期が私以外みんな出社していて
私だけ1人ずっとリモート勤務だったんですね
同期からの話を聞いたりしてると
すごい自分だけおいていかれちゃってるなって」
○新入社員(IT関連会社)
「在宅率80%くらいなんで
週1回出社するかしないかってくらいですね」
○櫻井
「それって社会人になった
この会社に入ったっていう実感なかなか持ちづらいですね」
○櫻井
「リモートってやっぱ難しいもの?」
○新入社員(自動車関連会社)
「やっぱり対面で教えていただかないと
質問しづらいです」
○新入社員(IT関連会社)
「オンオフを切り替えるのが苦労した点で
寝室と仕事場所が一緒だから」
○新入社員(飲料メーカー)
「一度お昼休みが終わった後
寝坊してしまったことがあって
ご飯炊けるのを待ってる間に
いつの間にか寝落ちしてたみたいなことがあって
それがあってからは絶対昼休みが終わる
10分前にはアラームをかけてる」
○櫻井
「生活の場所と同じ環境で働くって
相当難しいと思う本当に」
○櫻井
「本来の業務とまた別のビジネスマナーみたいな
ところって学びづらいですよね、会社いっていないと」
○新入社員(IT関連会社)
「一応座学の時間はあったんですけど
名刺渡す時は『みんなやって』っていって
エアでやってOKみたいな」
○櫻井
「いざ出社した時にギャップを感じたことは?」
○新入社員(飲料メーカー)
「実際に初めて会うってなると心がざわざわするんですよね。
画面越しいっぱいお話してたはずなのに、
なんかお互い『あれ、初めましてかな?』みたいな」
○新入社員(IT関連会社)
「あーわかります」
○新入社員(自動車関連会社)
「職場の雰囲気を感じられるのが
リモートで教えてくださってる方から
受ける雰囲気しかなかったので実際職場に行ってみて
『意外にちょっとピリついてるな』
リモートではなごやかだったのになとか」
○櫻井
「ははは、そうなんだ」
さらに、出社時にはこんなことも。
○新入社員(IT関連会社)
「お昼休みあるじゃないですか。
同期とご飯に行きたかったんですけど
全体LINEがあるんですけど
そこで募っても一切返信ないみたいな。
みんなが在宅でいるからこられないとか」
○櫻井
「なるほど」
○新入社員(IT関連会社)
「新入社員だからこそ同期と仲良くなれると思うんですよ
そのチャンスを失ったっていうのは大きいなって」
○櫻井
「このリモート下の新入社員という立場において
悩んでいたことは?」
○新入社員(飲料メーカー)
「初めての一人暮らしで
同期も本当に画面の中の人たちみたいな。
なかなか頼ることができなくて
しょっちゅう泣いていました」
○新入社員(自動車関連会社)
「僕の会社は研修が2か月あって、
例年の2か月の濃さっていうのと
僕たちの世代の2か月の濃さが同じなのかって」
○櫻井
「じゃあ新型コロナが2021年に落ち着いて
一個下の後輩たちが今まで通りになったときに
追い抜かれてしまうんじゃないかと思ったりする?」
○新入社員(自動車関連会社)
「抜かされるんじゃないって不安はあります」
○新入社員(IT関連会社)
「実際に出社していない分、
3年目・5年目・10年目とかの人の
仕事ぶりとかが見えない分、
自分が3年後・5年後・10年後の目標が立てられない
っていうところでモチベーションが上がりにくい」
コロナによって
大きく変わってしまった新入社員の働き方。
しかし、最後に話してくれたのは。
○新入社員(自動車関連会社)
「今までの社会人の方が味わったことのない
未曾有の事態が起きてその中で
自分たちが『ニューノーマルの第一世代』
そういう切り替わりの転換期に第一世代になった
ってことは自分たちが変化をもたらしていく側なんだよ
っていうのを意識してやったら
今よりいい社会ができるんじゃないかな」