#213 今年は“短期集中型の梅雨”と“酷暑”?
本格的な雨のシーズンとなりましたが、
2024年は関東甲信地方が
観測史上2番目に遅い梅雨入りとなるなど、
異例の梅雨となっています。

そこで懸念されるポイントが2つ。
「短期集中型の梅雨」と、
「“酷暑”となるおそれも」です。
どういうことなのか、
気象予報士の
小田美穂さんに話を聞きました。
○櫻井さん
「今年の梅雨入りは遅い
ということですけど、
今年の梅雨の特徴は
どういうことがあげられるでしょうか?」

○日本気象協会
小田 美穂 気象予報士
「今年は梅雨の序盤がなくて
梅雨入り早々に
梅雨の本番になることから
短期集中型と言えます
今日までに梅雨入り早々
大雨になった地域がありますが
少なくともこの先2週間くらい
九州から東北まで
大雨に警戒が必要な日が
多くなりそうです」
○櫻井
「短期集中型ということは
災害のリスクも高まってくる
ということでしょうか?」
○日本気象協会
小田 美穂 気象予報士
「大雨が短い期間に
起こるということは
崖崩れのリスクが増えたり
河川も一気に増水しやすくなったりするなど
災害リスクが高まるということになりそうです」
○藤井
近年、気象の変化には
驚かない方も多いかもしれませんが、
短期集中型の梅雨は
また別の変化ももたらしそうですね。
○櫻井
そうなんです。
その懸念されるのが、
2つ目のポイント。
「“酷暑”となるおそれも」。

過去に関東甲信地方の梅雨入りが
一番遅かった年の1つが
2007年なんですが、
この年
暑さで有名な埼玉県熊谷市で、
はじめて40度を超えるなど、
各地で40度超えとなる
“酷暑”となったのです。
今年もそうなる可能性を
小田さんは指摘します。
○日本気象協会
小田 美穂 気象予報士
「梅雨の間は湿度も高くなるので、
かなり蒸し暑い日が
多くなりそうです。
梅雨が明けてからも
(全国的に)
猛暑が予想されているので
熱中症に警戒が必要です」

「関東甲信地方などで
梅雨入りが最も遅かった
2007年
当時の国内最高気温を
観測する猛暑でした。
その記録もそのあと
塗り替えられていますが
2024年はこれらの記録を
さらに塗り替えるような
“酷暑”ともいえるような
厳しい暑さになる可能性が十分あります」
○櫻井
「本当に大変な夏になりそうですが
具体的に対策は
どういうことを考えればいいでしょうか?」

○日本気象協会
小田 美穂 気象予報士
「暑さ対策は
体を暑さに慣らしておくこと。
汗をかきやすい体作りをしておくこと」

「大雨対策は、
事前に避難経路を確認すること。
非常持ち出し用品を準備して
いざという時に
すぐ避難できるように
準備をしておく必要があります」
○櫻井
雨が降り続いている地域のみなさんは、
気象庁の「キキクル」で、
土砂災害や河川の氾濫の
危険度などがわかりますので、
ぜひ見てみてください。