#271 アメリカのイラン街で見えた“複雑な感情”
今月18日
私が訪ねたのは、
アメリカ・ロサンゼルス。
街の一角には…
○櫻井
「ペルシャ絨毯のお店かな
大きいですね」
「たくさんのペルシャ文字、
イラン系の方が多いですね」
遠く離れたイラン文化の数々。

40年以上、店を構える
サンドイッチ店で話を聞くと。
○櫻井
「この辺りにイランの方が
多いのはなぜですか?」
○サンドイッチ店オーナー
メリダッド・ザデーさん(59)
「この店はこのエリアに
オープンした初めての
(イラン系の)店です。
その後多くのイラン人が店を
構えるようになり、
この通りはテヘランゼルス
と呼ばれるようになりました」

ここは、1979年に起きた
イラン革命の影響で
多くのイラン人が移住してできた街。
イランの首都「テヘラン」と
「ロサンゼルス」をかけて、
「テヘランゼルス」と
呼ばれるようになりました。
街で多く見かけたのが…

○櫻井
「すごく大きいですね、
かつてのイラン国旗が
大きく掲げられています。
たくさん、かつてのイラン国旗が」
「この辺りに国旗を数多く見たが、
どうしてこの辺りに国旗が多い? 」
○サンドイッチ店オーナー
メリダッド・ザデーさん(59)
「これは革命が起きる前のイラン国旗です。
当時の政権がイランに戻り、
再び素晴らしい国になってほしいと
多くの人が願っています」
イラン革命前の体制を望む人たちが
掲げているといいます。
○櫻井
「かつての体制と
いまの体制の違いは?」

○サンドイッチ店オーナー
メリダッド・ザデーさん(59)
「かつての政権では自由があり、
いまの政権は全く自由がなく、
何も発言できない。これが違いです」
○櫻井
「いまのイラン情勢を
どのように見ていますか?」
○サンドイッチ店オーナー
メリダッド・ザデーさん(59)
「私の唯一の願いは
いまイランに住んでいる人たちが
自由になることです。
苦しんでいるのは私たちではなく彼らです」

いたるところで見かける
体制転換を求めるメッセージ。
○櫻井
「『イランに体制転換を、
そして今の体制は出て行け』
ということが書いてありますね」
イラン本国では
「アメリカによる攻撃への怒りの声」が
圧倒的ですが、
それとは異なる意見も
多く聞かれるテヘランゼルス。
その心境は複雑で、
この街に50年以上住むという
日本人に街の変化を聞くと。
○櫻井
「イラン情勢で街の雰囲気が
変わったとかっていうのはないですか?」
○"テヘランゼルス"に
50年以上住む日本人
「この辺はイランの圧政から
逃げてきた人が大勢いるから
トランプ氏の政治的な工作に
賛成している人もかなりいる
大きいデモの時はみんなドレスアップして、
明るい雰囲気のデモがあった」
○櫻井
「『(トランプに攻撃を)やめろ』
という雰囲気かと思ったら
意外と違うんですね」
ただ、やはり現在のイラン情勢に
胸を痛めている声も。
ひときわ目を引くこちらの壁には、
○櫻井
「赤い文字で『STOP WAR』と
書かれています」
小さな子どもや家族写真。
様々な人たちの写真が並び、
その上に書かれていた「STOP WAR」。

○櫻井
「“現体制に殺された”方々の写真と
STOP WARの文字という。
戦争そのものはやはり望んでいないという
メッセージが込められていますね」
アメリカで生まれ育った
イラン系3世の男性は。

○櫻井
「イランとアメリカの戦いは
どう見ていますか?」
○アイスクリーム店共同オーナー
フレディ・カシャニさん(39)
「私がそれを言うのは難しいです
周りの人に聞くと、
60~70年代のイランに
戻ってほしいと望んでいる人が
多いように感じます
しかし、イランに住んでいる人は
変化を求めていないようにも見えるので、
何を言ったらいいのか難しいです」

○櫻井
「どのような状態になることを
望みますか?」
○アイスクリーム店共同オーナー
フレディ・カシャニさん(39)
「戦争は今すぐに終わってほしいです
これ以上の暴力や殺人が
起きてほしくありません
私は宗教や政治に関わらず、
暴力や人を殺すことには反対です
同時にイランに住んでいる人に
自由が訪れてほしいです。
安全に暮らせて、経済も発展し、
みんなが平和に日常を送れるようになることを
願っています」