#284 熊本地震から1週間…「災害関連死」防ぐには
■2016年は「災害関連死」が8割
この暑さの中、
懸念されるのが「災害関連死」です。

2016年の熊本地震では、
県内で地震による直接死が50人。
そして、
この4倍以上の225人が
災害関連死で亡くなりました。
このうち、
熊本県が公開している
2021年3月時点の
データによりますと、
全体の半数以上の
56.9%が
1か月以内に亡くなっています。
当時、
DMAT=災害派遣医療チームとして
現場に携わった医師は、
発災から1か月が
災害関連死を減らす
“大切なフェーズ”だといいます。
■被災1週間で起こりうるリスク

○櫻井
「発災から8月4日で1週間
先生が考える
これから起こりうるリスクは
どういったことが考えられる?」
○東京科学大学病院
災害危機管理部長 植木穣医師
「慣れない避難所生活・車中泊で
疲労が蓄積されている
それによる体調の変化
多くの余震もありながら
なかなか緊張が
ほぐれない状況だと思うが
1週間もすると
徐々にある意味慣れてくる
疲労がたまっていることが
顕在化してくる」
○櫻井
「2016年に地震が起きたときの
1週間後は人々の体に変化は?」

○東京科学大学病院
災害危機管理部長 植木穣医師
「片付け作業なども
同時に行っていかなければ
いけなくなってきて
慣れない作業による
疲労・ケガがありましたし
さまざまな手続きも必要
これも慣れないことで
ストレスがかかる」
植木医師は、
東日本大震災や
能登半島地震の現場でも
医療支援を行っています。
○櫻井
「今回の熊本地震の
現場の特徴は?」

○東京科学大学病院
災害危機管理部長 植木穣医師
「東日本大震災・能登半島地震は
とにかく寒い時期でした
今回の熊本地震の場合は
非常に暑い時期に起きた
どちらも
環境が悪い意味で同じだが
寒さと暑さと
まったく逆の現象が
体に負担として
のしかかっていいる
今回の場合は熱中症・脱水症
長期化してくると
食中毒も出てくる」

8月3日、熊本市は
最高気温40℃以上の酷暑日に。
7月30日、車中泊をしていた
70代の女性が
熱中症の疑いで亡くなり、
初めての「災害関連死」と
みられています。

この“厳しい暑さ”は、
支援にあたる医療従事者にも
重くのしかかります。
■災害関連死 防ぐためできること

○東京科学大学病院
災害危機管理部長 植木穣医師
「派遣されている隊員に関しては
自身の安全を守るとともに
長袖など厚手のものを着て
医療を行っています
しらずしらずのうちに
汗をかいて医療従事者自身が
熱中症になったり
脱水症になったり
あとはインフラが
なかなか整わない状況だと
いくら医療が
熱中症の対策を頑張ろうと
根本的な対策がしづらい」
○櫻井
「まさに1週間をむかえる
防ぐためにできることは?」

○東京科学大学病院
災害危機管理部長 植木穣医師
「我々 医療が頑張るのが
1つの方法だが
余裕のある方は
周囲に声かけしていただいて
困ってる方がいないか
声をあげられない方がいないか
(フォロー態勢を)地域としてつくる
試みをしていただければ」
また、植木医師は、
「自分の体と対話して
調子の悪いところはないか
メンタル面を含めて
向き合うことも必要」と話していました。