#272 クルーズ船で集団感染…「ハンタウイルス」とは
こちら「ハンタウイルス」。
初めて聞いた方も
いるかもしれませんが、
いま世界では
「ハンタウイルス」について
感染事例が出ているんです。

WHO=世界保健機関によりますと、
5月3日、南米・アルゼンチンから
アフリカ・カボベルデへ向かう
クルーズ船内で、
6人が「ハンタウイルス」に
感染した疑いがあり、
このうち3人が亡くなりました。
また、集中治療をうけている
イギリス人の乗客からは
「ハンタウイルス」の
感染が確認されたということです。

中南米だけでなく、
ウイルスの重症度は違うものの、
中国や韓国でも
毎年、感染報告があって、
台湾でも、5月2日、
70代の男性が「ハンタウイルス」に
感染したということです。
実は、日本でも、
1960年代に大阪・梅田で
119例の感染が報告されていました。
「ハンタウイルス」は
ネズミから感染するものですが、
いまの日本には
ウイルスをもっている
ネズミがいないため
感染する心配はないといいます。
どんなウイルスなのか、
感染症学に詳しい
専門家に聞きました。

○櫻井
「症状・潜伏期間など
どういったウイルス?」
○感染症学に詳しい
大阪大学 医学部 忽那賢志教授
「ネズミの唾液・尿・便が
粉じんに舞って
空気中に舞ってヒトが吸い込むと
ヒトが感染してしまう。
幅があるが数週間くらいで
症状が出ます。
症状はインフルエンザに
よく似ていて、
特に重症化する人にとっては
肺に強い炎症が起こって
息苦しさや呼吸困難が出る」

致死率も数十%あるという
「ハンタウイルス」。
ごくまれにヒトからヒトへ
感染することもあるといいます。
○櫻井
「クルーズ船で
(ハンタウイルスが)確認されたが
なぜ起こったと考える?」

○感染症学に詳しい
大阪大学 医学部 忽那賢志教授
「ネズミが船の中に入り込んで
粉じんを吸い込んだ場面が
あったんだと思う」
○櫻井
「今後、船などでウイルスが
持ち込まれてしまう可能性
というのもゼロではない?」

○感染症学に詳しい
大阪大学 医学部 忽那賢志教授
「海外から動物などが
入り込む可能性があるので
(検疫所では)港のネズミを
定期的に調べているが
これまでのところウイルスの検査で
ネズミが持っている事例はないと。
今の時点で日本に入ってくるリスクは
極めて低いと考えてよいかと思います」
一方で、いま日本国内でも
感染が急増しているのが「はしか」。
2026年に入って確認された
患者数は362人にのぼり、
2025年1年間の患者数から
すでに1.5倍ほどになっています。
ゴールデンウイーク後半で、
海外旅行から帰ってくる人が多い
連休明けの懸念について聞きました。

○感染症学に詳しい
大阪大学 医学部 忽那賢志教授
「外国人の方が(持ち込む)、
ということもあるが
日本から海外に旅行して
(はしかに)感染して
戻ってこられる人も増えている状況
特に連休明け
潜伏期というものがあるので
そこから2週間後
これからさらに
増えていく可能性がある」

忽那賢志教授は、
2回ワクチンを打つことが
予防になるとしていますが、
25歳から54歳くらいの人は
1回しか接種していない
可能性があるため、
母子健康手帳や
抗体検査などで確認し、
ワクチン接種をして
免疫を作ることが大切だと
話していました。