#264 “戦後最短”選挙へ… 高市首相「進退かける」狙いは?
○櫻井
ここからは、
19日の会見に出席した
政治部官邸キャップの
平本さんに、高市総理の胸の内や
会見の狙いについて、聞いていきます。
まず、平本さん、
高市総理の会見を現場で見て、
どのような印象を受けましたか?
○政治部 平本典昭官邸キャップ
はい、なぜいま解散なのか。
その決意と気迫を感じる会見でした。
会見場に入ってきた時は
笑顔もなく緊張しているな、とも見えました。
○櫻井
そして、高市総理のこの言葉に注目します。

○高市首相
「私自身も内閣総理大臣としての
進退をかけます」
「自民党と日本維新の会で
過半数の議席を賜れましたら高市総理」
「そうでなければ、野田総理か
斉藤総理か、別の方か」
○櫻井
総理大臣として自分なのか、
他の人なのか、選ぶ選挙だ
ということを強調しました。
これはどんな狙いがあるのでしょうか?

○政治部 平本典昭官邸キャップ
「高市人気」で選挙戦を勝とう
という狙いだとみています。
いま、政権支持率は
高いんですけれど
自民党の政党支持率は低いです。
ある自民党幹部は
「自民党か野党かでなく
高市総理か野田総理かという
アジェンダ設定にした」
と狙いを話しています。
野党はさっそくこう突っ込んでいます。
「日本は大統領制でなく議院内閣制。
あくまで国会議員を選ぶ選挙で
乱暴な議論だな」と。

○櫻井
そうした中で、高市総理は、
今回の「勝敗ライン」を
自民党と日本維新の会の
「与党で過半数」と発言しました。
衆議院の過半数は「233議席」です。
これを目標ラインにした
ということでしょうか?

○政治部 平本典昭官邸キャップ
そうですね、
与党で過半数を割れば
総理大臣を辞任する、という
事だと思います。
自民党幹部は
「退路を断つことで
決意を示したかった」
と話していますが、
野党はこう突っ込んでいます。
「今でも与党でも
過半数の勢力はある。
政策を進めるため
政権基盤を強くするなら
『自民党単独で過半数が必要』だと。
(首相は)切羽詰まった
言い方をしているけれども
目標設定低いな」
と批判しています。

○櫻井
高市総理の会見に先立って、
新党の中道改革連合はきょう
目玉政策として、
“恒久的な食料品の消費税ゼロ”
を打ち出しました。
一方、
高市総理は19日の会見で
“2年間に限り飲食料品は消費税なし”
という(検討を加速する)
政策を発表しました。
その決意の言葉がこちらです。
○高市首相
「自民党と日本維新の会の
連立政権合意書に書いた
政策であり、私自身の
悲願でもございました」
○櫻井
これまで総理大臣になってからは、
消費税の減税に慎重な姿勢を
貫いてきたんですよね。
○政治部 平本典昭官邸キャップ
実は、高市総理の
「消費税」をめぐる姿勢は
二転三転しています。
まず、総理になる前は
「国の品格として食料品の
消費税率は0%にすべき」
と言っていました。
しかし、去年10月の
自民党総裁選では、
消費減税を事実上封印しました。
理由は選挙戦に勝つためで、
自民党議員、特に麻生副総裁の
支持を得るために、
封印したと言われています。
さらに、総理就任後も
「レジの改修に1年かかる」とか
「即効性のある
物価高対策ではない」など
慎重な姿勢を貫いていました。
○櫻井
ではなぜ、このタイミングで
「消費減税」を前面に
打ち出したのでしょうか。

○政治部 平本典昭官邸キャップ
ある自民党幹部は
「新たな物価高対策として
総理肝いりの
消費減税を打ち出したかった」
のだろうと話していますが、
ある野党幹部は
こう突っ込んでいます。
「自民党総裁選では
勝つためには
自民党議員の支持が必要で封印。
衆院選では勝つためには
国民の支持が必要だから
また持ち出した。
選挙に勝つためにコロコロ変わる」
と批判しています。
○櫻井
19日高市総理が
「自分たちで未来をつくる選挙」
と名付けた今回の選挙ですが、
今後は23日、
今週金曜日に召集される
通常国会の冒頭で衆議院を解散。
来週火曜日の27日に
衆議院選挙が公示され、
2月8日に投開票となります。
平本さん、改めてどんな選挙戦に
なりそうでしょうか?

○政治部 平本典昭官邸キャップ
総理のこの言葉に注目しました。
「選挙で信任を頂けたら
一歩でも政策を進めたい」
少数与党の国会では
熟議で政策が実現されてきた。
高市総理は
「それではスピードが出ない
ギアがあがらない」
だから、選挙で力がほしい、
と言っています。
野党はこう批判しています。
「何をやりたいか政策が見えず
選挙で勝って白紙委任してくれというのは
『独裁』だ」と。
今回、新党「中道」は
「熟議の政治」と言っています。
リーダーシップ型か熟議型か。
どちらが日本の政治にあっているのか、
考えるきっかけになる
選挙戦にもなりそうといえます。

○櫻井
今回の衆院選は
解散から投開票まで
「16日間」で「戦後最短」となります。
zeroでは、限られた時間の中でも、
投票にむけて
みなさんが判断する材料を
できるだけ丁寧にお伝えしていきます。