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#264 “戦後最短”選挙へ… 高市首相「進退かける」狙いは?

2026.01.19

○櫻井
ここからは、
19日の会見に出席した
政治部官邸キャップの
平本さんに、高市総理の胸の内や
会見の狙いについて、聞いていきます。
まず、平本さん、
高市総理の会見を現場で見て、
どのような印象を受けましたか?

 

○政治部 平本典昭官邸キャップ
はい、なぜいま解散なのか。
その決意と気迫を感じる会見でした。
会見場に入ってきた時は
笑顔もなく緊張しているな、とも見えました。


○櫻井
そして、高市総理のこの言葉に注目します。

 


○高市首相
「私自身も内閣総理大臣としての
 進退をかけます」
「自民党と日本維新の会で
 過半数の議席を賜れましたら高市総理」
「そうでなければ、野田総理か
 斉藤総理か、別の方か」


○櫻井
総理大臣として自分なのか、
他の人なのか、選ぶ選挙だ
ということを強調しました。
これはどんな狙いがあるのでしょうか?

 

 

○政治部 平本典昭官邸キャップ
「高市人気」で選挙戦を勝とう
という狙いだとみています。

いま、政権支持率は
高いんですけれど
自民党の政党支持率は低いです。

ある自民党幹部は
「自民党か野党かでなく
 高市総理か野田総理かという
 アジェンダ設定にした」
と狙いを話しています。
野党はさっそくこう突っ込んでいます。
「日本は大統領制でなく議院内閣制。
 あくまで国会議員を選ぶ選挙で
 乱暴な議論だな」と。

 


○櫻井
そうした中で、高市総理は、
今回の「勝敗ライン」を
自民党と日本維新の会の
「与党で過半数」と発言しました。
衆議院の過半数は「233議席」です。
これを目標ラインにした
ということでしょうか?

 

 

○政治部 平本典昭官邸キャップ
そうですね、
与党で過半数を割れば
総理大臣を辞任する、という
事だと思います。

自民党幹部は
「退路を断つことで
 決意を示したかった」

と話していますが、
野党はこう突っ込んでいます。
「今でも与党でも
 過半数の勢力はある。
 政策を進めるため
 政権基盤を強くするなら
 『自民党単独で過半数が必要』だと。
 (首相は)切羽詰まった
 言い方をしているけれども
 目標設定低いな」
と批判しています。

 


○櫻井
高市総理の会見に先立って、
新党の中道改革連合はきょう
目玉政策として、
“恒久的な食料品の消費税ゼロ”
を打ち出しました。

一方、
高市総理は19日の会見で
“2年間に限り飲食料品は消費税なし”
という(検討を加速する)
政策を発表しました。
その決意の言葉がこちらです。

 

○高市首相
「自民党と日本維新の会の
 連立政権合意書に書いた
 政策であり、私自身の
 悲願でもございました」

○櫻井
これまで総理大臣になってからは、
消費税の減税に慎重な姿勢を
貫いてきたんですよね。

 

○政治部 平本典昭官邸キャップ
実は、高市総理の
「消費税」をめぐる姿勢は
二転三転しています。

まず、総理になる前は
「国の品格として食料品の
 消費税率は0%にすべき」
と言っていました。

 

しかし、去年10月の
自民党総裁選では、
消費減税を事実上封印しました。
理由は選挙戦に勝つためで、
自民党議員、特に麻生副総裁の
支持を得るために、
封印したと言われています。

 

さらに、総理就任後も
「レジの改修に1年かかる」とか
「即効性のある
 物価高対策ではない」など
慎重な姿勢を貫いていました。

 

○櫻井
ではなぜ、このタイミングで
「消費減税」を前面に
打ち出したのでしょうか。

 

 

○政治部 平本典昭官邸キャップ
ある自民党幹部は
「新たな物価高対策として
 総理肝いりの
 消費減税を打ち出したかった」
のだろうと話していますが、
ある野党幹部は
こう突っ込んでいます。
「自民党総裁選では
 勝つためには
 自民党議員の支持が必要で封印。
 衆院選では勝つためには
 国民の支持が必要だから
 また持ち出した。
 選挙に勝つためにコロコロ変わる」
と批判しています。


○櫻井
19日高市総理が
「自分たちで未来をつくる選挙」
と名付けた今回の選挙ですが、
今後は23日、
今週金曜日に召集される
通常国会の冒頭で衆議院を解散。
来週火曜日の27日に
衆議院選挙が公示され、
2月8日に投開票となります。

 

平本さん、改めてどんな選挙戦に
なりそうでしょうか?

 

 

○政治部 平本典昭官邸キャップ
総理のこの言葉に注目しました。
「選挙で信任を頂けたら
 一歩でも政策を進めたい」

 

少数与党の国会では
熟議で政策が実現されてきた。
高市総理は
「それではスピードが出ない
 ギアがあがらない」
だから、選挙で力がほしい、
と言っています。

 

野党はこう批判しています。
「何をやりたいか政策が見えず
 選挙で勝って白紙委任してくれというのは
 『独裁』だ」と。

 

今回、新党「中道」は
「熟議の政治」と言っています。
リーダーシップ型か熟議型か。
どちらが日本の政治にあっているのか、
考えるきっかけになる
選挙戦にもなりそうといえます。

 


○櫻井
今回の衆院選は
解散から投開票まで
「16日間」で「戦後最短」となります。

zeroでは、限られた時間の中でも、
投票にむけて
みなさんが判断する材料を
できるだけ丁寧にお伝えしていきます。 

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