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#266 衆院選“自民党歴史的大勝”…今後の高市政権は?

2026.02.09

○櫻井

“高市フィーバー”を支えた若者世代ですが、

データを分析してみると、

若者たちが高市総理に

何を期待しているのか見えてきました。

 

 

こちらは、NNNと読売新聞、

NHKが合同で行った出口調査です。

 

今回の衆院選で

ほぼすべての党が主張した

「消費税減税」について特徴がありました。

 

 

若者を含む、すべての世代で

「食料品などに限定して引き下げるべき」

「一律で引き下げるべき」と

「消費税減税」を求める声が

 多く聞かれた一方で、

「いまの税率を維持すべき」

 という声も、一定数ありました。

 

そのなかでも特に注目したいのが、こちら。

「消費税そのものを廃止すべき」

 という回答です。

30代以上の働く世代や親世代では

消費税そのものの廃止を求める声があるなかで

10代は8%、20代は9%と

消費税廃止を求める回答が、

ほかの年代より、少ない結果になりました。

 

 

また投票の際にもっとも重視した政策を

 年代別で見てみると、

どの年代も1位は

「物価高対策・経済対策」でした。

 

一方で10代から40代の2位は、

 「子ども政策・少子化対策」。

そして10代・30代の3位は

 「外国人政策」でした。

 

20代・40代の3位は

 「年金・社会保障政策」と

50代以上とは異なる結果になりました。

 

 

このようにデータ面からも消費減税など

国民が求める政策が見えてきましたが、

高市首相がこれから

何をどう進めていくのか、

夕方の会見にも出席した

政治部・矢岡与党キャップと

「2つのテーマ」について話を進めていきます。

 

○政治部・矢岡与党キャップ

消費減税については

会見で高市首相に直接質問をしてきましたので

その点からお伝えしたいと思います。

 

○櫻井

では1つめのテーマ、「どうなる?消費減税」。

2月8日、私が番組で直接、

高市首相にいつ頃をメドに行うかうかがったところ、

「できるだけ早く国民会議での

結論を得られたら」と答えていましたが、

 

きょうの会見では

「少なくとも夏前には国民会議で

 中間とりまとめを行いたい」

と言っていましたね。

 

 

○政治部・矢岡与党キャップ

ここ私も期限を切ったことで

踏み込んだなと思いました。

会見後、ある官邸幹部も、

「秋の臨時国会に法案を出せるイメージだ」と

具体的なスケジュールを口にしました。

 

この高市首相の発言、「オモテの意味」と

「ウラの意味」があったと思います。

 

まずオモテは、野党へのメッセージです。

国民会議について高市首相は

2年間限定の消費減税の後実施したいとする

「給付付き税額控除に賛同いただける

野党の皆さまにお声がけをして」

と発言しました。

 

国民会議への参加には、

一定の条件をつけた形です。

 

 

そしてウラの意味は、

自民党内の消費減税を良しとしない

財政規律派へのメッセージです。

実は、2月9日の朝も党の重鎮議員から、

「やり方を間違えると財政規律が緩んで

 マーケットから見放される」と

否定的な声が出ていました。

 

しかし、2月9日、

期限を切った高市首相の発言は、

こうした党内の異論を

強くけん制する効果もあったと思います。

 

○櫻井

自民党内では歴史的大勝を受けて

どんな声が上がっていますか?

 

○政治部・矢岡与党キャップ

取材しているとこれだけ大勝したことで、

「今後、高市首相を否定できない雰囲気はある」

「もう高市首相の言う通りにするしかない」

という声も耳にします。

 

今回の消費減税をめぐる

超党派の「国民会議」での議論は

強い政権基盤を築いた高市政権が

今後、政策を実現していくうえで

どこまで丁寧に野党に向き合い

また党内の異論に耳を傾けながら

議論を収れんさせていくのか、

試金石になると思います。

 

 

○櫻井

自民党内で異論を抑えうるほどの

力を持った高市政権ですけど、

開票から一日経って、

党内の雰囲気はいかがでしょうか。

 

○政治部・矢岡与党キャップ

歴史的大勝を受けて

2月9日も一日取材しましたが、

大勝した「高揚感」を通り越した

「危機感」も感じました。

 

というのも今回自民党で当選した

316人のうち新人が66人、

議員5人に1人が新人ということになります。

 

 

ある自民党幹部職員は、

「これからは厳しい目が注がれる。

 新人教育が大変だ」と。

現役閣僚は、

「スキャンダル対策も必要」と

心配をしていました。

 

新人議員で言えば、

2005年の小泉首相の郵政解散で

当選した83人「小泉チルドレン」

と呼ばれた人たちが有名です。

当時は「早く料亭に行ってみたい」と話す

新人議員が物議を醸しました。

 

自民党は、

新人教育の新たな仕組みをつくる方向で

調整していて、2月9日の幹部会合でも

この話題が一番盛り上がったそうです。

 

一方でこんな声も出てきました。

「若手議員の教育には

 派閥の復活が一番いい」と

旧安倍派の当選者の声です。

 

別の旧安倍派の当選者は

「今回は閣僚は続投だろうが、

 秋の人事が大変だ。

 ポストの争奪戦になる」

さらに「高市さんは総裁選の票集めで

 旧安倍派に世話になった。分かるでしょ」と。

新人教育だけでなく、

閣僚ポスト獲得のための

派閥の復活も口にしました。

 

高市首相は、党勢拡大のウラで、

どうガバナンスを効かせるのか

新たな課題にも直面します。

 

次の特別国会は、2月18日召集の方向で

調整されていて、この日に

第二次高市内閣が発足することになります。

 

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