#248 “自公大敗”参院選から一夜…有権者の傾向は
○櫻井
自民党・公明党の与党が
大きく議席を減らし
厳しい風当たりとなった今回の参院選。

石破首相は続投を表明していますが…
NNNが読売新聞とNHKと
合同で行った出口調査で
自民党に投票した人に
「石破内閣を支持するか」
という質問をしたところ
27.4%の人が
「支持しない」と回答しているんです。
4人に1人以上が
自民党に投票はしたものの
石破首相へは厳しい目を
向けていることがわかります。
さらに注目したのは
普段、支持する政党と
今回、比例代表で投票した政党は
どこかというデータです。
普段、自民党を支持していて
今回もそのまま
自民党に投票した人は66.7%。
裏を返しますと3人に1人が
自民党から他の政党に流れているのが
数字からも見えてきます。

内訳を見ていきますと
最も多い投票先は参政党で6.2%。
次が国民民主党で5.2%。
その次に公明党という
結果になっています。
かたいはずだった自民党支持層が
参政党・国民民主党に
流れたことがわかります。
次に選挙において、
その動きが注目される
「特に支持している政党はない」という
いわゆる無党派層の投票先をみていきます。
無党派層全体のうち、
自民党に投票したのは
12.6%にとどまったということです。
○藤井
他の無党派層は
どこに投票したんでしょうか?
○櫻井
最も多かったのは参政党で15.2%。
次に多いのが
国民民主党で14.8%となりました。
躍進した2つの党が
無党派層の支持を集め、
受け皿となったことがわかります。
藤井さんは、このデータをどうみますか?
○藤井
参政党も国民民主党も
比較的新しい党でありまして
スマホから直接訴えることが
得意な党であったことも
無党派層の特に若い年代の皆さんにも
魅力的に映ったのではないかと
思います。

○櫻井
年代別の比例投票先でも
10代~20代で
1番多かったのは国民民主党。
30代~40代では
参政党となっていて
若年層で大きく獲得しています。
自民党は全ての世代で
トップ3にはいっていて
50代~60代、
70歳以上からは支持を得たものの
若年層の取り込みは
成果がでなかった印象です。
データでもみえた自民党の大敗。
“石破おろし”の声も
あがっているなか、
今後の政局は
どうなっていくのでしょうか。