#250 異常気象で変わる夏の“学生スポーツ“
○櫻井
異常な暑さの影響で
夏の“学生スポーツ”にも
変化が起きています。

例えば、8月5日から始まる
高校球児の“夢の舞台”
「夏の甲子園」。
日本高等学校野球連盟によりますと、
今大会からはじめて
「開会式」の時間が
午前から午後4時になりました。
また、第一試合は
開会式のあとすぐ、
午後5時半から行われます。
さらに、大会6日目までは
試合開始時間が
午前・午後の「二部制」に。
午前は8時~と10時半~の
2試合を予定。
暑い時間をさけ、午後は
4時15分~と6時45分~の
2試合が行われる予定です。
ほかにも選手の負担を軽減するため、
試合前に必ず行う守備練習=ノックを
「する」か「しない」か
出場校が選択でき、
行う場合も規定の時間を
2分短くするといいます。
別の取り組みとして
「クーリングタイム」を2025年も導入。
5回終了後に
選手は一度グラウンドから出て、
冷房の効いた場所に移動。
水分補給や
ユニフォームの着替えなどを
行う時間を作ります。
また、2026年の春からは
熱中症対策などとして
ピッチャーの代わりに打席に立つ
指名打者=DH制を
導入することも決まっているんです。
○藤井
かつては水を飲まずに
暑さにどれだけ耐えられるかが
ひとつの基準でしたが
完全に気候が変わっていますから
どんどんアップデートもらいたいですね
○櫻井
暑さ対策をしているのは、
野球だけではないんです。
インターハイを主催する
全国高等学校体育連盟によりますと、
サッカーでは
開催地を涼しい場所に固定化し
男子は福島県、
女子は北海道で行うほか、
前半・後半でそれぞれ
水分補給や体を冷やすなどの
「クーリングブレイク」を設けています。
山梨県の水泳大会では
選手の安全を最優先し、
開会式・閉会式・表彰式を省略。
競技が終わった生徒から
原則として帰宅するなどの
対策がとられました。
屋内競技も変わりつつあります。
全日本大学バレーボール連盟が
主催するバレーボールの試合では
試合の間に“給水タイム”をとるなど
今や屋内外問わず
熱中症対策が重要視されているんです。

法律でも変化がありました。
2025年6月に改正された
「スポーツ基本法」では
「気候の変動への対応」という言葉が
はじめて盛り込まれました。
国や地方公共団体に対し、
スポーツ事故を防止するため、
「気候の変動への対応に
特に留意しなければならない」
としています。
これについて、
ラグビー元日本代表の
五郎丸歩さんは
「スポーツ基本法に
『気候の変動への対応』
という文言が加えられたことは
スポーツ界が環境問題と
真摯に向き合うための
非常に重要な一歩だと
受け止めています」
「次世代を担う子どもたちが
安心してスポーツを
“選択”できる環境を守るために
元アスリートとして今できることに
常に挑戦し続けたいと考えています」
とコメントしています。
学生の晴れ舞台と命を守るため
対策の見直しが進んでいます。