「大阪・関西万博」閉幕 “持続可能な万博”と復興の未来
13日午後3時ごろ、
閉会式で朗読した櫻井さん。
出番の3時間ほど前に
zeroのキャスターとして、
万博を取材しました。
○櫻井
「大阪・関西万博
きょう最終日を迎えます
シンボルとなりました
こちら大屋根リングには
最後の日を惜しむかのように
たくさんの方が足を運んでいます」

「いのち」をテーマに
”持続可能な万博”を掲げた会場で
話を聞いたのは。

○櫻井
「今日はよろしくお願いいたします」
○建築家
坂茂さん
「よろしくお願いします」

建築家の坂茂さんです。
坂さんは「海の持続性」などを
テーマにしたパビリオンを設計。
その建物は閉幕後、
坂さんが設計を担うモルディブの
リゾート施設への移設が予定されています。
○建築家
坂茂さん
「どうやってその後の資材を
使うかっていうことを
ずっと考えたんですね
リサイクルでなくリユースにしよう
というふうに考えました」
○櫻井
「海がつなぐというか
日本からモルディブへ
ブルーオーシャン・ドームが
架け橋になるような
すてきなプロジェクトですね」

さらに。
もうひとつ考えているというのが
万博のシンボル
「大屋根リング」の未来。
それが―。

○建築家
坂茂さん
「これだけたくさん建物を解体するわけで
その後どうなるんだろうということが
持続可能な万博をうたった以上
非常に重要になってくる
2024年から取り組んでる
能登の復興に一部を
使わせていただけないかなと」
能登半島地震の復興住宅への再利用です。

これまで多くの被災地で
復興住宅を手がけてきた坂さん。
2024年、仮設住宅で初めてとなる
木造2階建ての建物を設計しました。
○櫻井
「実際に大屋根リングを使用する?」
○建築家
坂茂さん
「柱とはりに使用して
床材もパネル使ってるが
なるべく切らずに
この太さのまま使っていこうと」
ただ・・・。
○櫻井
「再利用することの難しい点は?」

○建築家
坂茂さん
「建てることには問題ないが
一番の問題は解体が
元々再利用するように
計画されてなかったので
再利用できるように解体するのは
とても大変でお金がかかる」
再利用のために
”きれいに解体しなければならない”
という課題も。

○櫻井
「万博のレガシーや
震災の復興の思いを
どのように継いでいく?」
○建築家
坂茂さん
「第二の人生・使い道を
ちゃんと考えるべき
復興には色んな人が集まる話題も
必要ですから
このリングで住宅になった
ということであれば
外からもみんな見に来て
くださるんじゃないかなと
元々リングだったものに
我々は住んでいるんだと
誇りを持っていただければいいなと」
ついにフィナーレを迎えた
大阪・関西万博。
”復興の輪”は
未来へつながっていきます。