#288 熊本・阿蘇で開始「ふっこう割」意義は
■「阿蘇ふっこう割」9月7日から開始
熊本地震から
1か月以上たちましたが、
熊本県では
宿泊施設のキャンセルが
およそ19万人、
金額にして27億円に上っています。
実は、この中の約10億円、
最も多くのキャンセルが
出ている地域が、
県内有数の観光地「阿蘇」です。
その阿蘇市で、9月7日から
独自の観光キャンペーン
「阿蘇ふっこう割」が
スタートしたということで、
お話を伺いました。
■“被害なし”も宿泊キャンセル増
○櫻井
「改めて阿蘇の地震の
被害状況について
教えていただけますか」
○阿蘇市観光協会
永田祐介代表理事
「震度的にも今回は5弱で
建物被害はほとんど
ございませんでした」
○櫻井
「熊本の中でも阿蘇地域の
予約キャンセルが特に多い?」
○阿蘇市観光協会
永田祐介代表理事
「元々の旅館やホテルの
数も多いですし、
全く被害がなかったところにも
正直思った以上の
キャンセルがありました」
今回の地震で、阿蘇地域では
人的な被害は確認されておらず、
住宅への被害も
ほとんどありませんでした。
○櫻井
「そうした中で、9月7日から
『阿蘇ふっこう割』が始まった
ということですよね」
○阿蘇市観光協会
永田祐介代表理事
「そうですね。
10月まで待つという
手もありましたが、
それではなかなか
8月に出たキャンセルを
取り返せないので」
■9月限定…切れ目ない支援を
政府は
「九州ふっこう応援割」として
ツアーや宿泊の料金が
最大60%割り引きとなる
キャンペーンを
10月からスタートします。
これにさきがける形で
9月7日から始まった
阿蘇独自の「ふっこう割」は、
阿蘇市内の
対象施設に宿泊した人に
料金の割引と地域クーポンを
配布するというもの。
政府の支援が始まるまでの
「切れ目のない支援」として
9月限定で行われます。
○櫻井
「旅行支援が行われると
どれくらいの効果が
見込まれるんでしょうか」
○阿蘇市観光協会
永田祐介代表理事
「割り引かれた分が観光に
使われると、10年前だと
支援額の3倍の効果が出ていた
という試算はあります」
10年前の熊本地震のあと
政府は「九州ふっこう割」として、
旅行代金から最大7割引きという
キャンペーンを行いましたが
この時、確保した予算
「約180億円」に対して、
少なくとも
「600億円以上」
の旅行消費が生まれた、
という試算が出されています。
なぜ、観光支援に
3倍の効果があるのか、
伺いました。
■効果3倍…観光きっかけの広がり
○櫻井
「旅行代金が半額になった分の
2倍ではなく
3倍はどういったところから
出てくるんでしょうか?」
○阿蘇市観光協会
永田祐介代表理事
「そうですね。私のところ
(経営する旅館)でも、
例えばリネンクリーニングを
やっていただいている方とか
うちが使っている
野菜を作っている方、
お米を作っている方とか、
旅館1軒だけでも、
色々なところに波及をします」
「さまざまなところで消費があり
積もり積もっていくと
合計すると
それぐらいの試算に
なっているという話ですね」
○櫻井
「観光業への支援が結果として
地域全体の支援になる?」
○阿蘇市観光協会
永田祐介代表理事
「我々だけではなく、
ひいてはこの阿蘇地域、
熊本が経済として
きちんと復旧、
復興していかないと
被害がひどかった地域、
10年前(の熊本地震で)は
私たちなんですけど、
10年前は皆様に
本当に支えられて
だから今我々がいる。
私たちがしっかり
支えていただいた分、
今度は私たちも
支えなければいけない」
お得に熊本に行くだけでも
「支援の運び手」になれます。
永田さんは
「遊びに来てできる支援もある」と
知ってもらえるとありがたい、
おっしゃっていました。