#292 フランス“大規模デモ” 家族語る「高校でデモの兆候」
■生徒訴え「イスも教師も足りない」
警察官らが集まっていた
フランス・パリ郊外にある高校。
○佐藤篤志 NNNパリ
「抗議の一環でしょうか
火で燃えたような状況ですね」
生徒が私たちに訴えたのは…。
○高校1年生
「コンテナみたいな教室で
授業を受けています
教室の中は暑すぎました
息苦しくて大変でした
それに保健の先生も
足りていません」
一部が暴徒化し、
これまでに6800人以上が
拘束されるなど、
フランス全土に広がっている
大規模デモ。
高校生が中心となって
訴えているのは、
「教員不足」や
「学習環境の改善」です。
実際、デモが広がる
きっかけとなった
こちらの高校では…。
「温度計はありませんが
外と比べるとおそらく
約5~6度高いと思う
壊れたイスです」
壁に亀裂が入り、
トイレは、便座もペーパーもなし。
○高校生
「水漏れはするし
イスや机も足りないし
先生も不足しています」
○記者
「イスはどれくらい足りない?」
○高校生
「1クラスにつき3~4脚は
足りなくなっている」
教員からも…。
○歴史・地理の教師
「教員も圧倒的に不足しています
この高校だけでなく
郊外や地方の
多くの高校生たちが
劣悪な学習環境に
苦しんでいます」
私が約3週間前に
パリに行った時は、
デモの兆しもなく
こうした事態になっていることに
驚きました。
私は、当時取材した
パリに住む家族に
再び、話を聞きました。
■大規模デモ…パリの街が一変
イエットマンエッフェル由紀子さん。
○櫻井
「いま(フランスは)
どのような状況になっている?」
○パリに住む
イエットマンエッフェル由紀子さん
「(前回取材の)翌日から
ちょうど始まったような状態
その時はそんな風になるとは
私たちも思ってもなかった」
この数週間で、
状況が一変したというパリの街。
■パリ中学校「1か月教師いない」
由紀子さんには、
同じ私立の中高一貫校に通う
高校生と中学生の息子がいますが、
二男・アシルさんの学校で
9月、教員が足りない事態に
直面したといいます。
○パリに住む
イエットマンエッフェル由紀子さん
「9月から新学期が始まったが
1か月間理科の先生が
見つからなくていなかった
穴埋めするために
すごく授業が早い
学校のトイレは汚いから
使いたくないって言っていた」
■「デモの兆候」高校から連絡
○櫻井
「お子さん(長男)の学校は
どういう状況?」
○パリに住む
イエットマンエッフェル由紀子さん
「10月9日に
学校からのメールで
『10月12日から
デモみたいなことを
やろうとしている生徒がいる』
ということを
学校側も認識していますと」
取材した時点で、
長男・アリオンさんから
連絡はないため、
学校でデモは起きていないのではと
話します。
一連のデモを受け
フランス政府は、
2027年度の教育予算を
11兆円規模に増やし
教員不足対策として、
臨時の教員3000人ほどを
増やすことを発表しました。
■デモ呼びかけも…家族の思い
一方で、あす10月13日、
再び行われようとしているデモ。
○櫻井
「10月13日もデモが予定されている
どう受け止めている?」
○パリに住む
イエットマンエッフェル由紀子さん
「(息子が)デモに
参加したいと言った場合に
自分はどうしようかなって
今回初めて考えた
自分が参加しようって
意思はないと思うが
学生が何か言いたい時に
これ(デモ)しかやり方がない
自分たちの声が届かない
ストレスみたいなのが
すごい元々あるんだなって
すごく感じた」
○櫻井
「保護者として望むことは?」
○パリに住む
イエットマンエッフェル由紀子さん
「特に受験生ということもあるので
自分が抱えているストレスとか
そういうものを感じずに
勉強に集中できるといいと思うが
しばらくは
ちょっと難しいなんて
思いながら見守っていきたい」