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#207 子育て“新支援”…休日保育の現場

2024.05.06

(櫻井)
続いては、キキコミ。
私が話を聞いたのは、
 保育園園長の加藤倫代さんです。

このゴールデンウイーク、
仕事で子どもを預ける場所に
苦労した人も
   いたのではないでしょうか。

加藤さんの保育園では、
      「休日の一時保育」、
それも買い物など
   リフレッシュしたい時でも、
理由を問わず
子どもを預けられる取り組みを
    2024年4月から始めました。

なぜなのか?
    そして課題を聞きました。

○櫻井
「夕方4時すぎですけど、
    子ども同士で遊んでる。
休日保育を4月から
始められたということですが、
     どういった理由で?」
○エンゼルハウス保育園
 加藤 倫代 園長
「昨年(2023年)相模原市が
 休日一時保育の公募を始めて
 保護者に
 アンケートをとらせていただいて
 約3割の保護者が
『就労やリフレッシュを目的に
         利用したい』
 と回答を得て
  こんなにニーズあるならと。
 こういった取り組みが
       全国に広がって
 子育てしやすい
       世の中になって」

実際、利用する保護者からは
    こんな声が聞かれました。

○櫻井
「今日はどういった理由で
 預けられたんですか?」
○フリーランスの女性
「夫も私も
  仕事が入ってしまったので
    こちらを利用しました。
 こういった保育園があると
 働く場もできるので
      うれしかったです」

○櫻井
「これまでは
 どうしていたんですか?」
○会社員の男性
「実家の親に預けていたが
 (両親の)介護もあって、
 最近(預けるのが)厳しい
        と聞いていて
 休日保育があると聞いたので」

○会社員の男性
「今家事・育児ともに
 いっぱいいっぱいなところも
         あったので
 上の子を預けることで
 日頃行き届いていない掃除を
 しっかりできればと思って
           預けた」

(藤井)
疲れている親と
    リフレッシュした親では
子どもへの接し方も
大きく変わってくるでしょうから
こういう施設があるのは
     本当いいことですよね。

(櫻井)
お子さんにとっても
 いいことかもしれないですね。

この保育園が応募したのが、
相模原市の「休日一時保育」事業。

「子育てするなら相模原」と
アピールする市が主導する形で、
  2024年4月スタートしました。

市内在住など一部に条件があり、
利用料金については、
  仕事の都合で預ける場合は、
保育園の保育料に含まれるため無料。

リフレッシュ目的の利用でも
       1時間300円と
利用しやすい料金になっています。

理由を問わない預かり事業は
  全国でも珍しいということで、
市側としては、
 子育て世帯に移り住んでほしい、
   という狙いもあるようです。

園側は、事業を始めるにあたって
保育士を3人増やし
その人件費などを
  市が補助しているといいます。

ただそれでも、
保育士側の課題は残っていると
           いいます。

○櫻井
「今見えている
今後の課題はなんですか?」
○エンゼルハウス保育園
  野澤 さやか 保育士
「定員20名だが
  それを超えて希望者がいる。
 今の職員態勢だと
 受け入れ人数を
    増やすことができない」
(保育士を)3人
  プラスしてはもらったけど、
   それだと結構ギリギリで。
 保育園なので、定期的に
  感染症もあったりするので
 職員がイレギュラーで
 休むとなると
     ギリギリになるので、
   職員の確保が課題かなと」

(櫻井)
確保の難しさの理由の1つが
       保育士の待遇です。

○エンゼルハウス保育園
 加藤 倫代 園長
「朝『おはよう』って預かったら
  『さよなら』って帰すまで
 1人1人大事な命を
 先生たち預かって保育している。
 もう少し保育士の処遇が
 改善されていけば
       なり手も増えて」

(櫻井)
園長先生は
「子育ては
  孤独に感じることもあるので、
 実際に預けなくても、
 事前登録されることで
     安心される方もいる」
    とおっしゃっていました。

地域に休日保育をされている
施設があることは、
本当に心強いと感じると同時に、
現場の保育士さん
     働き方・待遇も含め、
より働きやすくなる環境が
   整うといいなと思いました。

 

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