#246 「それって本当?」参院選 各党“本腰で”SNS戦略
○藤井
7月20日に投開票を迎える
参議院選挙ですが、
各党はSNS上でも
しのぎを削っています。
すでに明暗が分かれているところも
あるようですが、
櫻井さんのキキコミで
伝えてもらいます。

○櫻井
この3つのグラフを
見ていただきたいんですが、
それぞれ、
ひときわ伸びている線があります。

これ何かと言いますと…
各政党のYouTubeに
関するグラフで、
左から、
再生数・新規登録者数・投稿数を
表しています。
6月7日を起点に、
急激に再生され、
新規登録者数は7万人増と
伸びているのが「参政党」。
また200回以上投稿と
数が多いのが、
「日本維新の会」です。
分析した専門家に聞きました。

○櫻井
「参政党の再生数と登録者数が
急激に伸びていますが?」
○SNSと政治に詳しい
立命館大学
谷原 つかさ 准教授
「有料の動画広告が
6月に投稿されたものが
2000万回くらい
再生されていまして、
それが急激に
再生数を押し上げている。
有料広告は、スキップされると
再生数がカウント
されないんですよ。

参政党の動画広告は
スキップされずに見られた。
それが登録者に
結びついているのが
すごいことだなと。
確実に新規のファンに
リーチしている」
また日本維新の会の
投稿数が多い理由については。

○SNSと政治に詳しい
立命館大学
谷原 つかさ 准教授
「街頭演説や記者会見を
そのまま投稿している。
1日(投稿が)10本いったりする。
ただ一方で、
なかなかそれが登録者や再生数に
結びついていないのが現状。
自分の選挙区の街頭演説だけ
聞くとか
興味ある政策の話だけ聞くとか
国民に政治情報を広く提供する
目的は達成しているとは思います。
伸び悩んでいると言いましたが
日本維新の会などは
数千人単位でこの1か月
登録者数を増やしている。
ちょっとずつ新規ユーザーを
獲得しているんだろうなと思います」
○櫻井
「有権者は(YouTubeを)
どのように見て捉えていけば
いいのでしょうか?」

○SNSと政治に詳しい
立命館大学
谷原 つかさ 准教授
「政治・政策を知る
1つのチャンネルとして
捉えていけばいいとは思うんですが
SNSに限らずですが
情報のうち、
事実関係に関する部分と
発信者の主観・意見に
関する部分を
しっかり区別して摂取することが
覚えてほしいことですね」
○藤井
選挙においては
SNSを別の1本の柱として
捉えなければならない時代が
来ましたね。
○櫻井
まさにそうなんですよね。
谷原准教授が話すように、
各党本腰を入れて
SNSをやっているんです。

日本テレビでは、
政党要件を満たした10党に
SNSの活用について、
独自のアンケートを行いました。
「今回の選挙で
初めて取り組むことや
党独自で行っている
取り組みは?」
という質問には、
「自民党」は、
石破総裁のインタビューや
政策解説の動画など。
「立憲民主党」や「公明党」は
ライブ配信。
「日本維新の会」は、
社会保険料を
わかりやすく説明する動画。
「国民民主党」は
政策ニーズの可視化や
ファクトチェックなど。
「共産党」は、
政策や候補者の人柄がわかる動画。
「社民党」は
党のイメージ刷新につながる発信
と回答しました。
「れいわ新選組」
「参政党」「日本保守党」は
「回答なし」でした。
投票先を決めるとき
SNSの情報を参考にする人も
いるかと思いますが、
谷原准教授がおっしゃるように、
「事実」と「意見」を
切り分けながら、
情報に接するように
心がけてください。