#285 千葉豪雨…「都市型水害」の課題は
■対策進めるも“想定超えの雨”
こちらは今回被害が大きかった
千葉市中央区の様子です。

このように、
排水が追いつかないほど
道路が冠水しているのが分かります。
都市部でも
大規模な水害に見舞われた今回の豪雨。
ただ、千葉市は以前から
雨への備えを進めていました。

これは、大雨が降った際に
雨水を一時的にためる貯留槽です。
千葉市では、1時間あたり
65.1ミリの雨を想定して
こういった貯留施設をつくるなど
対策をとってきました。
この65.1ミリは、
国交省が雨対策のガイドラインとしている
1時間に50~60ミリ台という
基準値の中でも多い雨量です。

それでも、今回千葉市では
その想定雨量の倍近い
1時間あたり115ミリを記録し、
大きな被害をもたらしました。
水害や冠水リスクに詳しい専門家は
このような大規模な被害を受けたのは、
都市ならではの理由があると話します。
■「内水氾濫」で被害拡大か

○櫻井
「市内での被害がここまで
拡大した原因というのは
何だと考えられますか?」
○京都大学防災研究所
川池健司教授
「川から水が溢れたとか
堤防が決壊して
水が上がったと言うよりも
雨がその場で氾濫する、
いわゆる内水氾濫が原因で
起こったものだと考えている。
都市部に降った雨が通常だと
下水道に集められて、
ポンプで川に 排出されたりするが、
下水が飲み込める以上の
強さの雨が降った。
雨が行き場を失って都市で
氾濫を起こしてしまう」

都市部を襲った
想定を大幅に上回る雨。
ただ今後、今回のような
雨量の対策を進めるにも
長い期間が必要だといいます。

■“想定超えの雨”できる対策は
○京都大学防災研究所
川池健司教授
「太い管を併設してつなげるとか
そういった下水管を
補強することがまずあるが
ただ時間がかかるので
下水に流れ込む水を
ちょっと逃がしてやる。
貯留施設を(新たに)つくって
一時的に雨をためて
下水に流れ込む水の量を抑える
そういった方向で進める必要がある」
○櫻井
「目安どのくらい?」
○京都大学防災研究所
川池健司教授
「年単位、10年単位」

実際、zeroが千葉市に話を聞いたところ
「今回レベルの対策をするとなると、
道路の下すべてに
雨水管を引かなくては
いけないくらいだが、
現実的ではなく、
明確な対策は見えていない」
と話していました。
“日本全国どこで起こっても
おかしくない”という豪雨災害。
私たちにできることは。

○櫻井
「ハザードマップを見て
どう対応するか想定するが、
何を頼りにすればいい?」
○京都大学防災研究所
川池健司教授
「ハザードマップにも
いろいろな種類があって、
今回のように内水氾濫に対して
危険なエリアを示している、
『内水ハザードマップ』というものもある。
洪水・内水・土砂災害・高潮・津波
ため池が決壊したときの
『ため池ハザードマップ』もつくられている
今ざっとあげただけでも
6種類くらいある。
異なるハザードに対して
備えていただくということも
大事になってくると思う」

また、川池教授は、
「汚水が溢れてきていることもあるので、
手足の消毒だけでなく
家屋内の消毒など
衛生面も気をつけてほしい」
と話していました。