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#270 原油高騰…水インフラ工場の“懸念”

2026.04.06

○櫻井
「私はイラン情勢の
  影響を受けているという
 埼玉県熊谷市にある
  企業にやってきました
 私の後ろは工場になっていて
 早速話を伺っていきたいと思います」

話を聞いたのは、
水インフラに欠かせない製品の
製造などを行う企業です。

○櫻井
「いま、まさに…機械で?」
○前澤化成工業 
  田中理社長
「自動で」

造られていたのは、住宅用の配管。

この工場では、下水道の配管や
住宅用の配管などが造られています。

○櫻井
「気付かぬ間に
 お世話になっている可能性が」

○前澤化成工業
  田中理社長
「まだあたたかいかもしれない」
○櫻井
「できたて、あたたかい
 生まれたてのぬくもりがある
 こうやってベルトコンベヤーで
 運ばれてくるんですね」

これは、下水道の配管をつなぐ
継手(つぎて)。

○櫻井
「まさにプラスチックのような」
「こうした物が仮になくなると
 私たちの生活に大きな影響が出てくる?」
○前澤化成工業
 田中理社長
「そうですね」

これらのもとになっているのが…。

○櫻井
「きめ細かい灰色のサラサラとした粉」

この粉末に含まれる
「塩化ビニル樹脂」です。

ただ、製品づくりに欠かせない
「塩化ビニル樹脂」に
いま、イラン情勢の影響が…。

○櫻井
「原油の影響をうけるもの?」
○前澤化成工業
 田中理社長
「原油 ナフサから塩化ビニル樹脂の
 原料を作るので少なからず
 影響を受けている」

ホルムズ海峡の事実上の封鎖によって、
いま、価格が急激にあがっているのが
プラスチックなど石油関連製品の原料となる
「ナフサ」です。

「塩化ビニル樹脂」はこのナフサなどから
作られているため…。

○櫻井
「3月末に送られてきている
 現行価格から1キロ45円(値上げ)
 実施は4月21日ごろからとありますね」

複数の仕入れ先から届いたのは
「塩化ビニル樹脂」の値上げの通知。

○前澤化成工業
 田中理社長
「トータル的な製造コストも上がっている
 包装など副資材も
(価格が)上がっているので
 非常に厳しい状況」

“町づくり”に欠かせない
「塩化ビニル樹脂」。

それは、こんなところにも…。

2025年、硫化水素により下水道管が
腐食したことなどが原因で起きた
八潮市の道路陥没事故。

「塩化ビニル樹脂」は
腐食に強い利点があると言われています。

○前澤化成工業
 田中理社長
「下水道の強靭化計画の中で
 既存の配管の見直し・調査等
 修繕の計画を立てられている
 その中で小さい物に関しては
 塩化ビニル樹脂の継手・パイプが
 使われることが多い」

原料が高騰しているため、
製品の値上げを考えているといいますが、
生活に直接かかわるため、
慎重になっているといいます。

さらに、もうひとつ“懸念”が。

○前澤化成工業
 田中理社長
「海峡も封鎖されたままになると
 製品の安定供給ができなくなる
 リスクが非常にある
 町づくりに塩化ビニル樹脂を使った
 製品が必要な部分が多くある
 1日も早く 一刻も早く
 改善傾向になっていただければ」

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