#270 原油高騰…水インフラ工場の“懸念”
○櫻井
「私はイラン情勢の
影響を受けているという
埼玉県熊谷市にある
企業にやってきました
私の後ろは工場になっていて
早速話を伺っていきたいと思います」
話を聞いたのは、
水インフラに欠かせない製品の
製造などを行う企業です。
○櫻井
「いま、まさに…機械で?」
○前澤化成工業
田中理社長
「自動で」

造られていたのは、住宅用の配管。
この工場では、下水道の配管や
住宅用の配管などが造られています。
○櫻井
「気付かぬ間に
お世話になっている可能性が」

○前澤化成工業
田中理社長
「まだあたたかいかもしれない」
○櫻井
「できたて、あたたかい
生まれたてのぬくもりがある
こうやってベルトコンベヤーで
運ばれてくるんですね」
これは、下水道の配管をつなぐ
継手(つぎて)。

○櫻井
「まさにプラスチックのような」
「こうした物が仮になくなると
私たちの生活に大きな影響が出てくる?」
○前澤化成工業
田中理社長
「そうですね」
これらのもとになっているのが…。
○櫻井
「きめ細かい灰色のサラサラとした粉」

この粉末に含まれる
「塩化ビニル樹脂」です。
ただ、製品づくりに欠かせない
「塩化ビニル樹脂」に
いま、イラン情勢の影響が…。

○櫻井
「原油の影響をうけるもの?」
○前澤化成工業
田中理社長
「原油 ナフサから塩化ビニル樹脂の
原料を作るので少なからず
影響を受けている」
ホルムズ海峡の事実上の封鎖によって、
いま、価格が急激にあがっているのが
プラスチックなど石油関連製品の原料となる
「ナフサ」です。
「塩化ビニル樹脂」はこのナフサなどから
作られているため…。

○櫻井
「3月末に送られてきている
現行価格から1キロ45円(値上げ)
実施は4月21日ごろからとありますね」
複数の仕入れ先から届いたのは
「塩化ビニル樹脂」の値上げの通知。
○前澤化成工業
田中理社長
「トータル的な製造コストも上がっている
包装など副資材も
(価格が)上がっているので
非常に厳しい状況」
“町づくり”に欠かせない
「塩化ビニル樹脂」。
それは、こんなところにも…。

2025年、硫化水素により下水道管が
腐食したことなどが原因で起きた
八潮市の道路陥没事故。
「塩化ビニル樹脂」は
腐食に強い利点があると言われています。
○前澤化成工業
田中理社長
「下水道の強靭化計画の中で
既存の配管の見直し・調査等
修繕の計画を立てられている
その中で小さい物に関しては
塩化ビニル樹脂の継手・パイプが
使われることが多い」
原料が高騰しているため、
製品の値上げを考えているといいますが、
生活に直接かかわるため、
慎重になっているといいます。
さらに、もうひとつ“懸念”が。

○前澤化成工業
田中理社長
「海峡も封鎖されたままになると
製品の安定供給ができなくなる
リスクが非常にある
町づくりに塩化ビニル樹脂を使った
製品が必要な部分が多くある
1日も早く 一刻も早く
改善傾向になっていただければ」