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#282 緊迫するイラン情勢…長期化の可能性は?

2026.07.20

■米・イラン“攻撃の応酬”続く

○櫻井
緊迫する中東情勢、
時系列で見ていきます。

アメリカとイランの
戦闘終結に向けた
60日間の停戦合意は
6月15日に成立し、
およそ1か月が過ぎました。

イランの前・最高指導者
アリ・ハメネイ師の国葬もあり、
一度協議は中断。
終了後に再開される予定でしたが、
7月6日、
ホルムズ海峡を通行しようとした
カタールのタンカーが
イランに攻撃されたことを皮切りに、
アメリカ側は
「明白な停戦違反」として空爆を開始。

7月11日から19日まで、
9日連続で攻撃を続けています。

一方、イラン側の報復攻撃で17日には、
ヨルダンでアメリカ兵2人が死亡しました。

さらにモジタバ・ハメネイ師は
「アメリカに忘れられない教訓を
用意している」と警告するなど、
緊迫した情勢になっています。

専門家は、
アメリカが戦闘の長期化も見据えて
戦い方に変化が起きていると指摘します。


■長期化も視野?米・イランの今後


軍事戦略に詳しい
元陸上自衛隊中部方面総監の
山下裕貴さん。

○櫻井
「現在どんなフェーズに
 移っていますか?」



○元陸上自衛隊中部方面総監
 山下裕貴氏
「覚書が事実上なくなって、
 イランに対してもう一度
 (交渉の)テーブルにつかせるために
 軍事作戦を行って圧力を
 高めているという段階になっている」

連日続くイランへの攻撃。
こうしたなか、16日には
橋などが攻撃をうけました。

○櫻井
「軍事インフラだけではなくて、
 例えば橋や鉄道など、
 市民生活に影響があるようなものも、
 狙われていると思いますが」



○元陸上自衛隊中部方面総監
 山下裕貴氏
「二つ分けて考えた方がいいと思う。
 橋とか道路の付近の重要点を
 攻撃している部分があるが、
 
いわゆるペルシャ湾岸沿いに設置されている
 
イランの軍事基地、革命防衛隊の補給路を
 叩くために橋とかを攻撃している。
 もう一つがいま、
 逆封鎖という形で
 イラン側の海上封鎖を
 アメリカが逆に封鎖している。
 経済制裁していると。



 これに連係してインフラを
 たたくことによって、
 イランの経済的にさらに
 追い詰めて(交渉の)テーブルに
 つかせようと」



さらに初めて投入されたのが
海洋ドローン。

○元陸上自衛隊中部方面総監
 山下裕貴氏
「兵士が傷つく、亡くなる。
 万が一捕虜になったら
 大変なことになりますから
 救出しないといけないと。



 こういう状況の中で
 有人の戦闘機・戦闘爆撃機を奥深く
 突っ込んでいくっていうのは、
 やっぱりリスクがありますよね」



○櫻井
「作戦が長期化してきて
 ミサイル・弾丸減ってきたために
 別の無人機やドローンで
 対応しているという見方もある?」

○元陸上自衛隊中部方面総監
 山下裕貴氏
「今の段階で高高度の
 弾道ミサイル撃墜用の
 ミサイルが200発。
 スタンダードミサイルが
    100発ほど、
 トマホークは1000発。



 相当使っているので、
 弾薬の在庫が厳しくなると
 言われているので、
 これに代わるのが
    安価で大量に使えるドローンだと思う」

○櫻井
「『安価』というのもポイント?」

○元陸上自衛隊中部方面総監
 山下裕貴氏
「アメリカ軍が長期的に
 作戦をするとなれば
 ドローンに逐次シフトするというのは
 合理的な作戦だと思います」

○櫻井
「今後おさまる余地はありますか?」




○元陸上自衛隊中部方面総監
 山下裕貴氏
「アメリカの事情にもよりますが、
 11月に中間選挙なので
 ずるずると戦争をしていても
 いいのかという
 1つの判断があって、
 トランプ大統領が
 どう折り合いを付けるか。
 イランはイランでアメリカより長く
 戦争はできると思うが
 経済的な部分もあるので
 妥協点が見つかれば、
 交渉のテーブルにもう1回
 二か国とも戻ってくるのではと思う」

仲介国からはイランに対し、
攻撃を10日間停止する案が
出ているといい、
アメリカ・イランの動向が注目されます。

 

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