#049 「職場内クラスター」
連日、50人を超える感染者が確認されている東京都ですが、
このところ続いているのが「職場内、オフィス」での新たな感染者です。

こちらは、アメリカ・疾病対策センター=(CDC)の
ウェブサイトに掲載された「日本のクラスター発生場所」の割合です。
緊急事態宣言前までのものですが
最も多いのは「医療機関」(30%)で
ついで「介護施設」(16%)「レストラン・バー」(16%)
そして、次に多いのが「職場内」(13%)でした。

私たちのより身近な場面で感染が確認されている、
この「職場内クラスター」をどう防げばいいのか?
きょうは4つのポイントからお伝えします。
感染制御が専門の聖路加国際病院坂本史衣さんに取材しました。
まずは社員1人1人が行う「個人の予防」からお伝えします。
「飛まつ感染」と「接触感染」を防ぐ対策が求められます。
飛まつに関しては少なくとも1メートル、理想で言えば2メートルの
ソーシャルディスタンシングが重要です。
この間隔があけられない状況で会話をする場合には
マスクの着用が薦められます。
接触感染を防ぐにはまずは、手洗いやアルコールによる手の消毒、
そして、「モノ」の消毒です。
1日に1回程度「高頻度接触環境表面」を消毒します。

言葉は難しいですが要するに「みんながよく触る場所」です。
具体的には、ドアノブ、電気のスイッチ、
水道のレバー、受話器などがあります。

そして、新型コロナの消毒剤として、
坂本さんが教えてくれたのは「界面活性剤が入った家庭用洗剤」です。
「お風呂用やガラス用」の洗剤で大丈夫ですが、
「台所用」の洗剤でも薄めて代用することができます。
詳しくは経済産業省のウェブサイトにもありますので、
「経済産業省 家庭 洗剤」などで検索してみてください。

2つ目のポイントは「早期発見」。
出勤前にチェックリストなどで体調の変化を確認してもらう。
そして、「軽い症状」や「体調不良」があったときに、
休暇を取りやすい体制作りや文化が大切だと言います。

3つ目は、人同士の「接触機会を減らす」
休憩室や給湯室、食堂など会社の中の「3密空間」を
洗い出して重点的に対策します。
「マスクを外して」+「おしゃべり」する場所は要注意。
飲み会や宴会も開催する条件や注意を呼びかけた方が良いと言います。

そして、こうした対策をスムーズに行うためにも
4つ目のポイント、会社の中の「体制を整える」ことが
とても大事だといいます。
具体的には、社員や職員が「相談しやすい」窓口を作る。
心配事や、症状がある、感染したかもしれないという
相談を「絶対に責めない」ことが必要です。
社員が安心して話せる、聞ける、窓口を作ることは
早期発見や対策、問題点の把握につながるということです。