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#198 ウクライナ侵攻まもなく2年 必要な支援は?

2024.02.19

プライチ!はウクライナ支援について。
支援を行う人たちには
「関心が低くなってきている」という
危機感があるといいます。

どういうことなのか、
ウクライナ出身で日本から支援を続ける
NPO法人の副理事長、イーゴルさんに聞きました。

○櫻井
「侵攻からまもなく2年ですが
 イーゴルさん自身はどのような支援を?」

○NPO法人日本ウクライナ友好協会 KRAIANY
 イェブトゥシュク イーゴルさん(33)
「いま一番大事な支援物資は医療品。
 たとえば止血帯とか。こういうものになりますね。
   これが実物ですが見た人少ないと思う」

○櫻井
「初めて見ました」

○イーゴルさん
「これは1つ5000円。
 だからみなさんから私たちが
 寄付をいただいているときは
   5000円は1人の命を助けるかもしれない
   と説明しています。」

 ちょっと将来のことも考えて重要なのは
 子どもたちの教育です。
 教育施設の運営のためにはシェルターが必要です。
 コンセプトはメルヘンチック、
 ちょっと昔話っぽいかわいらしい
 デザインにしようと思っていて
 警報鳴っているときはそこで勉強を続けるんですね」

○櫻井
「支援金寄付金の話あったが数字として減ってきている?」

○イーゴルさん
「2年近くたって少しずつメディアで
 ウクライナのことを取り上げる機会が
 少なくなっていて
 日本のみなさんの関心はちょっと
 薄まったんじゃないかっていう私たちの懸念ですね」

こちらはイーゴルさんのNPOへの
寄付金の推移です。
おととしの軍事侵攻直後は
月約1200万円でピークでしたが、
先月は100万円を切って  
当初の12分の1ほどまで減少しています。
 
加えて、いまウクライナは戦況も厳しく、
ウクライナ軍はロシア軍と激戦が続く
東部の重要な防衛拠点から撤退したと明らかに。
こうした状況で現地は…?
イーゴルさんに聞きました。

○イーゴルさん
「ウクライナはちょっと
 平和になったんじゃないかとか
 戦争はもうそろそろ終わりそうじゃないか
 っていうふうにみなさん思われがちなんですけど
 本当に現地の人と話すとその戦争の密度が
 まったく変わっていないんですね。

○櫻井
「密度が変わっていない?」

○イーゴルさん
「そうなんです。
 激戦がずっと行われて
 無差別ミサイル攻撃とかは定期的にありますし、
 警報とかもほぼ毎日鳴っていますから。
 病院、学校、軍事施設問わずどこでも
 ロシアの攻撃の的になる可能性があるので」

○櫻井
「私たちができること、
 どういったことが考えられますか?」

○イーゴルさん
「普通に本当にウクライナのことを
 知ろうとすることでも大事です。
 食事中に自分の家族自分の友達と
 ウクライナの話をすることも大事です。
 そこから支援が始まりますので
 どんどんどんどん
 そこの支援の輪が広がっていて
 本当にいろんなことができるようになります」

イーゴルさんは
「ウクライナの戦況は悪化し、
 自分たちだけで戦うのは厳しい」と
 話していました。
 侵攻から24日で2年になります。
 私たちも伝え続けます。

 

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