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#189 エッグショック再び…? ”鳥インフル”今季初確認

2023.11.27

こちら、クリスマスケーキなんですが
いま値上げの危機に直面しています。

2023年は猛暑の影響で
イチゴが品薄に。
また小麦も円安などの影響で
仕入れ価格が高騰しています。
取材した洋菓子店は、
「今年のクリスマスケーキは
 事前予約を除いて
 値上げせざるを得ない」
      と話していました。


 
さらに、値上げに追い打ちをかける
可能性があるのが、卵です。
心配なニュースが入ってきました。

先週、佐賀県鹿島市で
今シーズン、国内初となる
鳥インフルエンザの感染を確認。
ニワトリおよそ3万8000羽を
殺処分しました。

茨城県笠間市の養鶏場でも
11月26日にニワトリが死んでいて、
およそ7万2000羽の
殺処分を進めています。

この鳥インフルエンザ、
昨シーズンは過去最多となる
1771万羽が殺処分されました。

このときは卵不足が起き
“エッグショック”とも呼ばれ、
たとえばラーメン店では一時的に
トッピングから煮卵をはずしたり、
ファミレスでは
パンケーキの提供をとりやめ。
またコンビニのサンドイッチの
卵の量が減った…
    なんてこともありました。

卵の価格は
鳥インフルエンザの影響などで
2023年大きく高騰し、4月、5月には
1キロ350円まで上がりました。
今は下がって254円です。

元東京農業大学教授の
信岡さんによりますと、
「今シーズンは
 エッグショックをさらに上回る
 380円くらいになる可能性がある」
といいます。

というのも、ニワトリは
まだ昨シーズンの殺処分から
6割しか回復していない状態なので、
今シーズンも殺処分で
またニワトリが減ってしまうと
今後、価格が上がっていく
可能性があると話していました。

実は、鳥インフルエンザが
確認されるのは4シーズン連続で、
これは初めてのことです。
その理由は
鳥インフルエンザウイルスが
変異したからだといいます。

北海道大学の迫田教授によりますと
数年前まではウイルスに感染した
多くの渡り鳥は死んでしまい、
感染した状態で日本に来る鳥は
少なかったそうです。
それが現在はウイルスの変異で
感染しても死ななくなったと。
つまり、ウイルスを持ったまま
日本に来る鳥が増えたため、
毎年流行するようになった
ということなんです。
 

農水省では、
殺処分する数を減らせるよう、
農場を複数に分けたり、
鶏舎内を区切るなど
「分割管理」を行うよう
対策を呼びかけています。

不安に思う方も
いらっしゃると思いますが、
消費者庁は市場に出回っている
鶏肉や卵は安全だとして、
冷静に対応するよう
      呼びかけています。   

 

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