「反戦」の声はロシアの国内でも、
さらに、世界で活躍する
ロシア人アスリートからも上がっています。



自身のインスタグラムに
真っ黒な画面を投稿したのは
平昌オリンピックのフィギュアスケートで
銀メダルを獲得したメドベージェワ選手です。

黒い画面にロシア語で
「悪夢のようです。一刻も早く終わりますように」

メドベージェワ選手には
１３０万人を超えるフォロワーがいます。



さらに、テニスの世界ランキング１位
ダニール・メドベージェフ選手は
２４日、メキシコでの試合に勝利した直後の会見で。
「今この瞬間、テニスはそれほど重要ではない」
「望むのは平和だけ」
と述べました。



そして、世界最高峰の
アイスホッケーリーグＮＨＬで
モスクワ出身のアレクサンドル・オベチキン選手。

オベチキン選手は、
ＮＨＬで９回も得点王に輝いた伝説的なプレーヤーで



プーチン大統領の
熱心な支持者であることを公表しています。

そのオベチキン選手でさえも今回の侵攻を受けて。



「私はロシアにもウクライナにもたくさんの友人がいる。
　誰かがケガをしたり殺されたりするのを見たくない。
　戦争はしないでください」
と述べました。

今回の侵攻が始まってから
ロシアの国内でも。

ウクライナへの軍事侵攻に
反対する抗議デモが各地で発生しています。
人権団体によると今月２４日から
ロシア国内で拘束された人たちは
およそ６０００人にのぼるということです。

また、ロシア語で「反戦」を呼びかける
インターネット上の署名活動には
およそ１００万人の署名が集まっています。



このようにロシア人選手や
ロシア国内からも戦争反対の声が
上がっている影響について
国際安全保障に詳しい
慶応義塾大学の鶴岡路人准教授は
「プーチン政権にとって深刻」

ロシア国民もこの戦争に
大義があると思っていないし
これから犠牲者が増えれば
『何のために死んでいるのか！』
という声が出てくる。



「世論が厳しくなれば
　プーチン大統領の重荷になるし
　和平交渉を早く進めようと
　いうことになるかもしれない」
と話しています。

私たち１人１人の声は
小さいかもしれませんが、
１日も早く終わるように
伝え続けていきたいと思います。

改めて、どんな理由があっても
戦争は絶対に反対です。