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#183 "異例"到達後の津波注意報なぜ?

2023.10.09

地震についての情報が
出されていないのに、津波が到達。
これからも注意が必要です。

10月9日朝、
鳥島近海を震源とする地震があり
伊豆諸島をはじめ太平洋沿岸で
津波が観測されましたが、
今回の津波注意報の発表は、
気象庁にとっても
「詳細はわからない」という
   異例なものとなりました。
なにが異例なのか。

①:地震の揺れが観測されず
②:“後追い”の津波注意報
また津波を起こした
③:揺れの原因が不明

今回は震源が海のため
周辺に観測点が少なく、
震度1以上の揺れは
     観測されませんでした。

さらに
正確な震源地は特定できず、
   マグニチュードもわからず。

本来、津波警報や津波注意報は、
・震源地や深さ
・地震の規模を示す
 マグニチュードをもとに予測して、
        発表しているので
地震直後に
津波注意報を出せなかった
        ということです。

そのため何が起きたのかというと、
“後追い”での
     津波注意報の発表です。

気象庁が
津波注意報を発表したのは、
   午前6時40分なんですが、
実は、この15分前に
八丈島で
津波注意報の発表基準を超える
40センチの
   津波が観測されていました。

その後も、千葉県の館山市から、
鹿児島県の種子島まで、
    広い範囲で津波が到達。
津波の到達を観測してから
あとから追加で
 注意報を発表していったのです。

気象庁は
「揺れの原因はわからない」
          としていて、
・「海底火山の活動」や
・「火山噴火」
・「海底の地すべり」
などの可能性もあるとして
      分析を進めています。

このうち「火山噴火」については
気象衛星で確認したところ
    雲に覆われていたものの
「雲を突き抜けるような
 噴煙は確認されていない」
         としています。

では、今後どう対応していったらいいのか。

まずは
今後も地震の揺れを感じなくても
津波が起きるおそれが
十分あることを念頭においてください。

今回の鳥島近海では
地震活動が当面の間
     続くとみられています。

10月2日から
  地震活動が活発になっていて、
10月5日にも
震度1以上の揺れを
観測したところは
      ありませんでしたが、
  津波注意報が発表されました。

常葉大学の
    阿部副学長によりますと、
・伊豆諸島では
 今後も津波到達までに
 津波警報や注意報発表が
   間に合わない可能性がある

・本州なども、伊豆諸島の
     津波データを確認して
 場合によっては
     警報や注意報が出る
         としています。


とにかく津波情報が出たら
海岸からすぐに離れ
 近づかないようにしてください。

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