#116 ウクライナ いま私たちにできる支援は?
ロシアの侵攻が2週間を超える中、
ウクライナの人たちに支援を届けたい、
という方も多いと思います。
私たちにもできる支援の形をお伝えします。
国連によりますとウクライナから
国外に避難した人は280万人を超えました。
隣国のポーランドには最も多い
172万人あまりが。
スロバキア、ハンガリー、モルドバ、ロシアに
それぞれ10万人以上が避難しています。
世界がネットでつながっている
今だからこそ、広がっている支援もありまして…
「宿泊予約で支援」
これは「民泊」の仲介サイト
エアビーアンドビーの仕組みを使った支援で
世界中の利用者が
ウクライナにいるホストの自宅などを
たとえば1泊4000円で予約します。
もちろん実際に宿泊することはありませんが
すると「宿泊料」だけが
クレジットカードなどを通じて
ホストに直接届くという仕組みです。
エアビーアンドビーでは
手数料を無料にしていて
きのうまでに世界中から43万件以上の予約が入り
総額1500万ドル、17億円以上が
ウクライナの人たちに届く計算だといいます。
支援が広がる一方で、
注意していただきたいことも出てきました。
実際に届いたメールの画面なんですが、
政府の「公式」を装っていたり、
差出人が「サポートウクライナ」と
寄付を呼びかける内容になったりしていますが…
これは「詐欺メール」です。
寄付のボタンを押すと
偽のサイトに飛ばされてしまいます。
いま、このような不審なメールが急増していて、
情報セキュリティー会社のトレンドマイクロでは、
危機が高まった2月後半だけで
10万件以上確認したといいます。
●知らない組織から突然
寄付を呼びかけるメールが来ることはありえません
●リンクを開いただけで
ウイルスに感染するものもあるので
絶対に開かないで
と、呼びかけています。
みなさんの気持ちを
きちんとウクライナの人たちに届けるためにも
支援の際には
●支援の目的は何か?
●たしかな支援先か?
どうかを確認するのがおすすめです。

たとえば、
避難者支援が目的なら
「国連UNHCR協会」
子どもたちの支援であれば
「セーブ・ザ・チルドレン」
医療支援ならば
「国境なき医師団」。
たとえば、戦闘で負傷した人たちなどに
必要な「基礎医療セット」が
3000円で120人分届くといいます。
ほかにも、たくさんの支援先があります。
小さなことでも1人1人にできる支援を
届けていきましょう。