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#075  気になる「アナフィラキシー」とは?

2021.03.15

ワクチンの副反応として報告されている
「アナフィラキシー」について、本当のところ、お伝えします。

まずは、医療従事者10万7558人のうちの17例。
これが、今月9日までに報告された「アナフィラキシー疑い」の数です。

この17例を厚生労働省の専門家部会が詳しく検討したところ、
実際に「アナフィラキシー」と判断されたのは7例でした。

そして、すべての方が適切な処置や投薬を受けて「回復」しています。
ここは大事なポイントです。

日本では、広く事例を集めるため「疑い」の時点で
厚労省に報告が上がってくる仕組みになっています。

なので詳しく調べるとアナフィラキシーではなかったという事例があるんですね。

では、そもそも「アナフィラキシー」とはどんな症状なんでしょうか?

「アナフィラキシー」は、今回でいえば新型コロナワクチンの接種後、
急速に現れる、「重いアレルギー症状」のことです。

じんましんなどの「皮膚症状」
呼吸困難などの「呼吸器症状」
血圧低下などの「循環器症状」
腹痛や嘔吐など「消化器症状」

これらのうち2つ以上の症状が出るとアナフィラキシーと診断されます。

スズメバチなどに刺されて亡くなるケースも
アナフィラキシーなんですが、急速に血圧が低下したり、
意識を失って命に関わるようなものは「アナフィラキシーショック」といいます。

今回のコロナワクチン、今のところ国内ではアナフィラキシーショックに
至ったケースは1つもありません。

アナフィラキシーとアナフィラキシーショックはきちんと分けて考える必要があります。

それでも気になることがありまして、
新型コロナワクチンのアナフィラキシーは圧倒的に「女性が多い」
これまで報告されたのは日本でも海外でも「女性」が多いんです。
その理由は「まだよくわかっていません」

ただ、1つの可能性が専門家の間でも上がっていまして。

今回のファイザーのワクチンには
ポリエチレングリコール「PEG」という成分が使われています。
これがアナフィラキシーを起こす「アレルゲン」になる可能性も
あるのではないかという見方があるんです。

このPEGはシャンプーや歯磨き粉などにも広く使われている物質で、
化粧品にも使われています。

感染症とワクチンに詳しい峰宗太郎医師に聞いたところ…
「女性はPEGを使った化粧品に触れる機会が多いので、
体の免疫が敵だと覚えてしまい、過剰に反応する可能性も考えられる」ということです。

ただ、アナフィラキシーを起こすこと自体まれですし、
PEGは安全性が認められているからこそ、
広く使われているということを知っておいてほしいとのことです。

アナフィラキシーは、治療の方法がわかっています。
今回のワクチン接種では、接種したあと15分から30分
待機することになっていて、異常があった場合、医師がすぐに対応してくれます。

これまでアナフィラキシーになった人は全員回復しています。
過度に恐れる必要はない、ということです。

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