#109 成人年齢18歳へ 契約トラブルに注意
きょう(1月10日)は成人の日ですが、
その成人年齢、
来年度、ことし4月からは
「20歳」ではなく「18歳」に引き下げられます。
18歳からいろいろな契約が
できるようになるんですが
そこでお金にまつわる
トラブルへの懸念が生じているんです。
そもそも4月から18歳は
何ができて何ができないままなのか?
「飲酒」「喫煙」「馬券購入」は
法改正後も
これまで通り20歳になってから。
「養子を迎える」のも
18歳ではまだできません。
一方、18歳からできるようになることは
親の同意なしで「携帯電話の契約」
「クレジットカードを作る」
「一人暮らしの部屋を借りる」
このほか公認会計士などの「国家資格」を
取ることもできるようになります。
実際に携帯キャリア各社に聞いたところ
ソフトバンク、ドコモ、KDDI、楽天モバイルは
いずれも成人年齢引き下げに合わせて
18歳以上であれば“親の同意なく”
契約できるよう
変更することを検討しています。
ただ、これがお金に関する契約となると、
対応は変わってきます。
たとえば銀行カードローン。
つまり借金の契約年齢を引き下げるかを
メガバンク3行に聞いたところ、
三菱UFJ、三井住友、みずほ、
こちらはいずれも
「20歳以上を維持する」との答えでした。
三菱UFJ銀行は
「利用者保護や多重債務を防ぐための
きめ細かい対応を検討したうえで、
慎重な判断を行っていく」としています。
また消費者金融へのアンケートでは、
18歳、19歳を
貸し付けの対象とするかしないかで
このように分かれたんですが
利用者が“学生”の場合だと
「対象としない」方針の業者がさらに増えています。
あと3か月。
法務省や消費者庁では
若者が契約トラブルにあわないよう
TikTokやTwitterなど
SNSを使って注意喚起をしています。
たとえば消費者庁では
このタイミングで改めて契約などで困った場合は
「消費者ホットライン188」に
相談するよう呼びかけています。
「嫌や」と覚えてください。
18歳、19歳で成人を迎えるみなさんはもちろん
すでに成人している私たちも
「大人になるとはどういうことか」
改めて考えるきっかけとなる
1年になるのではないでしょうか。