#181 大谷翔平選手 2度目の手術へ
メジャーリーグ・エンゼルスは
大谷翔平選手が
残り試合に出場しないことを発表しました。
私たちに数え切れないほどの
驚きと喜びをもたらしてくれた
シーズンが終わりましたが…
『大谷翔平選手、今季終了
2度目の手術へ…復活は?』
エンゼルスのミナシアンGMは
大谷選手について
損傷している右肘じん帯の手術、
もしくは治療について
できるだけ早く始めたいと考えていて
来シーズンの開幕の準備を
するつもりだろうと述べています。
2度目の手術となると、
どんな治療が行われるのか?

野球選手のヒジの手術に詳しい、
ベースボール&
スポーツクリニック理事長の
馬見塚尚孝 医師に話を聞きました。
まず、もしケガをしている
右肘じん帯の
再手術ということになれば、
第一の選択肢は
「トミー・ジョン手術」だろう
ということです。

「トミー・ジョン手術」は
大谷選手が5年前に受けたもので、
損傷してしまったじん帯の代わりに
別の部位にある自分の「腱」を
持ってきて固定します。
この手術には
50年ほどの歴史があり、
2度目の実績も多く
技術も進化し続けているといいます。
ただ、2度目となると
・神経などが癒着し剥がすのが難しくなる
・術後にヒジの曲げ伸ばしが
固くなることがある
などのリスクもあるそうです。
そこで、別の選択肢として考えられるのが

「ハイブリッド手術」です。
これは、自分の腱に加えて
「人工のじん帯」で補強するものです。
最大のメリットとしては
・回復が早く、
リハビリ期間を短縮する
ことができるという点です。
ただ、一方でデメリットとしては
・歴史が浅く、術例がまだ少ない
自分のものではない
人工のじん帯を使うため
・炎症を起こしやすくなる可能性
もあるということです。
他にもいろいろな治療の可能性が考えられますが、
馬見塚医師は、
再び「トミー・ジョン手術」を行い、
できるだけ完全な形での
復活を目指すのではないかとみています。
では、復帰はいつになるのか?

前回は2018年10月に手術をして
バッターとして
「およそ7か月」で復帰
二刀流の復帰まで
「およそ1年9か月」でした。
馬見塚医師は、
投手をやらなければ、
ヒジへの負担は90%ほど
軽減されるため、
「来シーズンには
バッター大谷」が
「再来年のシーズンには
二刀流の大谷」が
再び見られるのではないか、とみています。
来シーズンはフリーエージェントで
他のチームに行く可能性もある
大谷選手ですが、
エンゼルスのネビン監督は、
「誰もがみんな、ここにいて
ほしいと思っている」
と、ラブコールを送っています。