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#092 “ブレイクスルー感染” 割合は?死亡率は?

2021.08.16

ワクチンを打っても感染してしまう
「ブレイクスルー感染」という言葉があって、
気になっている方も多いと思いますが日本国内のデータが出てきました。
まずはこちら。

きょう、ワクチンの集団接種が始まったのは「東京ドーム」です。
接種を受けた人たちの目の前にはグラウンド。

対象は文京区、新宿区、港区在住の接種券を持つ人で
およそ3万5000人が見込まれています。
時間帯によっては練習を見学できることもあるそうですよ。

こうした中、気になるのがワクチンを打ったあと
新型コロナに感染してしまう「ブレイクスルー感染」です。

こちらは、厚生労働省の専門家会議で公表された7月5日から15日までのデータです。

65歳未満の現役世代で「ワクチン未接種」の人は
10万人あたり28.7人が感染していました。

これに対して「ワクチン2回接種」の人は10万人あたり2.4人が感染。
この人たちが「ブレイクスルー感染」ということになりますが、
未接種と比べると10分の1以下にとどまっていることがわかります。

この割合は65歳以上の高齢者でも同様に10分の1以下という結果になりました。

では、重症者や死者はどうでしょうか?

こちらは、今年6月の1か月のデータです。
65歳以上の高齢者では…

「ワクチン未接種」で感染した5387人のうち、232人が亡くなりました。
死亡率は4.31%。

一方、「ワクチン2回接種」で感染、
つまりブレイクスルー感染した人は分かっているだけで112人いましたが亡くなった方は1人。
死亡率は0.89%とおよそ5分の1に低下したことがわかりました。

さらに、これを65歳未満の現役世代で見てみると。
「ワクチン未接種」でも死亡率はもともと0.07%と非常に低かったのですが。
「ワクチン2回接種」では少なくとも121人がブレイクスルー感染していましたが、
亡くなった人は「0人」。
1人もいませんでした。

専門家会議の脇田座長は
「ワクチンによって重症化予防・死亡を抑える効果があると見てとれる」
ただし、
「まだデータが少ないので症例を調べて、しっかりと見ていく必要がある」
と話しています。

デルタ株の影響も見極める必要がありますので、
引き続き、ワクチンの最新情報、分かり次第お伝えしていきます。

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