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#173 雨やんでも…「時間差」災害に注意

2023.07.10


雨が降りやすい状況が続くので
十分、警戒してほしいんですが、
一時的に雨が弱まったとしても、
また雨がやんだとしても
“時間差で襲ってくる災害”に
注意が必要です。

こちらは5年前の西日本豪雨のあとに
広島県で撮影された映像です。
実は、豪雨の“3日後”で、
雨が降っていないにもかかわらず
街を「土石流」が襲いました。

この主な原因と考えられているのが
想定を超えた豪雨です。
これが雨がやんだ後も土の中に
どんどんしみこんでいき…
3日後ついに耐えきれなくなり
崩壊したとみられています。

気象庁は今回も、
土砂や流木を巻き込んで災害になる
可能性があると警戒を呼びかけています。


  
実は、こうした土石流や
土砂崩れが起きるときには
「前ぶれ」があります。
たとえば山の斜面に亀裂が走っている、
山の斜面から小石がぱらぱら落ちてくる、
こうした時はがけ崩れが起きる
恐れがあるということなんです。

また、山あいの渓流の水が濁る、
焦げくさいにおいがする…。
これらは土石流が発生する
前兆だというんです。
こうした前ぶれを見つけたら
すぐに避難してください。

また、時間差で危険がやってくるのは、
川の増水も…。

2年前、新潟県・魚沼市の川でも、
雨は降っていませんでしたが、
上流から茶色く濁った水が押し寄せてきて
あっという間に増水。
この11キロほど上流で降った雨が
およそ1時間後に時間差で濁流となって
押し寄せてきたということなんです。

長い河川では半日から1日かけて
下流で増水することもあるんです。

では、どのような行動を心がければいいのか。

まず、自分の地域がいまどうなっているのか?
気象庁の『キキクル』で確認してください。
土砂災害や河川氾濫の
危険度などがわかります。
こちらは最新の 土砂災害の危険度分布。
紫の「危険」
赤の「警戒」
黄色の「注意」などに色分けされています。
自治体の避難情報もあわせて確認してください。

そして今夜は2階以上の川や崖の反対側、
危なくないところで寝るようにしてください。
道路が冠水して水深が30センチをこえると
エンジンが止まる恐れがあるため
その場合は車での避難は避けてください。
復旧作業をする際には1人では作業せず、
複数で行動するようにしてください。

災害がおさまったわけではありませんので、
気象情報には十分注意してください。

 

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