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#104 “抗原検査キット” 購入前に確認を!

2021.11.22

きょう(22日)
東京は感染者6人ということですが
こうした状況で活用する場面が
広がっているのが「抗原検査キット」。
実は買う前に注意が必要なんです。




「新型コロナウイルスの抗原検査キットは
『体外診断用医薬品』を選んでください!」
いま消費者庁と厚生労働省が
抗原検査を希望する人に
広く呼びかけています。

体調が悪いときに簡単な方法で素早く
今感染しているかどうかを調べる
「抗原検査キット」なんですが…




パッケージなどを見てみると
インターネットやドラッグストアなどで
売られている「研究用」と。


薬局の店頭でしか買えない
「体外診断用医薬品」の
大きく2つがあります。
そこで、まず「研究用」なんですが。




パッケージの裏側を見ると
「新型コロナウイルス感染などの
 検査・診断等の医療行為には
 お使いいただけません」
「検査結果はあくまで目安」と書いてあります。

「研究用」は国の定めた
臨床試験を経ていない「未承認」のキットです。




消費者庁によると
あくまで「雑貨」の扱いで
「精度は保証できない」としています。

「陰性」と出ても実際は「陽性」だった
というケースもあり注意が必要です。




ところが、この研究用を
「感染の有無を判断できる」
などと宣伝して販売していた業者が
逮捕・摘発されたケースや…

「厚生労働省承認済【国内唯一】」
などと表示を行った業者が
消費者庁から行政指導されたケースがあり
問題になっています。

では、私たちが買うときに
どこに注意すればいいのでしょうか?




冒頭でもお伝えしましたが、
「体外診断用医薬品」

こちらは、
厚生労働省がきちんと性能を
たしかめ「承認」したものです。

医薬品なので購入したい場合は
「薬局」へ足を運び、
必ず薬剤師さんから説明を受けて
署名をする必要があります。

また、対面販売のみで、
インターネット上での販売は禁じられています。
(インターネットで売られているものは「研究用」)

検査キットは、感染を広げないために
症状がないときに
あらかじめ購入しておくのがおすすめなのですが、
買う前に「承認済み」かどうか
確かめてみてください。




さらに、きちんとした
医薬品を使用しても、
セルフチェック、自ら検査した場合は
正式な「診断」とはなりません。

「陰性」だったとしても対策は緩めず、
「陽性」の場合は必ず
医療機関を受診してください。

消費者庁の担当者も、
本当は陽性の人が出歩いて
感染を広げてしまうことを心配していました。
ぜひ知っておきたい知識です。

 

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